建玉(タテギョク)とは何か?

建玉(タテギョク)
(画像=筆者作成)

建玉とは、信用取引や先物取引、オプション取引、FX取引などで、取引成立後に反対売買や現引き・現渡しが行われずに残っている未決済の契約のことだ。建玉は略して「玉(ぎょく)」、あるいは英語で「ポジション(position)」とも呼ばれる。

買い付けられた建玉を「買い建玉」または「買いポジション(ロング・ポジション)」、売り付けられた建玉を「売り建玉」または「売りポジション(ショート・ポジション)」という。

建玉残高は人気のバロメータ

建玉がどのくらい残っているかは、その銘柄の人気(注目度)のバロメータとなる。買い建玉が増加していれば買いたい投資家が多く、人気が高まっていると考えられる。一方、売り建玉の増加からは、売りたい投資家や値下がりを予想する投資家の増加が読み取れる。

ただし買い建玉残高の増加は、将来の株価下落(需給悪化や売り圧力)につながる。制度信用取引の場合、6ヵ月以内に反対売買もしくは現引き・現渡しにより、建玉を決済(解消)しなければならないルールがあるからだ。

これに対し、売り建玉残高の増加は買い戻し需要につながり、将来の株価上昇要因となる。

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