日産ノート・オーラ 価格:261万300~295万7900円 新車ニュース

新型プレミアム・コンパクト、ノート・オーラはノートと何がどう違うのか?
日産ノート・オーラGレザーエディション 価格:269万9400円 オーラは全車装備が充実 Gと本革シート仕様のGレザーエディションを設定 駆動方式はFFと電動4WD(FOUR)から選べる

まずノート・オーラ誕生の背景を説明しよう

 ノート・オーラが登場した。フェアレディZやアリアが新生日産を“象徴”するモデルなら、8年ぶりにフルモデルチェンジしたノートは“ビジネス”を支える1台。販売台数で頑張る必要があり、幅広いユーザーを獲得しなければならない。日産は「シリーズで戦う」という戦略を立てており、さまざまな派生モデルを設定する計画があるようだ。

 その第1弾が、オーラである。オーラ登場の背景には現在の日産のお家事情もある。Cセグメントの上級ハッチバックが国内仕様にないのだ(海外用はパルサーを設定)。そのためノート1台で、幅広いニーズに応える必要があった。

新型プレミアム・コンパクト、ノート・オーラはノートと何がどう違うのか?
ノート・オーラの正式発売は秋を予定 すでに予約受注がスタート オーラは「少し先の未来」を感じさせるプレミアムコンパクト 上質と先進性を追求
新型プレミアム・コンパクト、ノート・オーラはノートと何がどう違うのか?
オーラは全幅1735㎜のワイドボディ仕様 Ⓕマスクは上級BEVアリアのイメージを投影したデザイン

ボディは3ナンバーワイドボディ、先進で上質な室内空間

 エクステリアの基本的なフォルムは共通である。だが、オーラは拡幅された専用のワイドボディのため、3ナンバーサイズに変更(全幅1695→1735㎜)。アリアと共通イメージの前後デザイン、そして17㌅の樹脂加飾付きアルミホイールを装備する。

 先進感とプレステージ性をプラスしたオーラのエクステリアは大きな魅力。とくにボディサイドは印象がまるで異なる。寸法の制約でノッペリした印象だったノートに対し、オーラは抑揚のあるフォルムになった。グッと張り出したホイールアーチと4本のタイヤが踏ん張った安定感を演出する。サイズ的にはわずかな違いだが、その差はかなり大きいと感じた。

 インテリアは上質だ。ノートはクラスレスな先進性が魅力的だったが、オーラはさらに磨きを掛けている。最大の相違点は12・3㌅のフル液晶メーター。より未来的な表示になり、イメージを変えた。ツイード表皮/木目調パネルを組み合わせた室内加飾やシフト周辺のイルミネーション、専用シート(標準がツイード/本革はop)が室内空間の印象を高めている。華美な豪華さではなく、モダンリビングのようなイメージである。

 惜しいのは細部の質感。各部のクオリティが高まった結果、前時代的な空調コントロールパネルとインパネ下側のハードプラスチック部がノート以上に目立つ。このあたりがアップデートされると完璧になるのだが。

 ラインアップはGとGレザーエディションの2グレード構成。駆動方式はFFと4WDが選べる。価格は261万300円から295万7900円。プロパイロットはナビゲーションなどとセットop(40万1500円)。ノートXに対し車両価格は42万円ほど高価だが、オーラはノートではopのLEDヘッドライトや本革ステアリング、インテリジェントアラウンドビューモニターなどが標準。装備内容を考えるとリーズナブルな設定といえなくもない。

新型プレミアム・コンパクト、ノート・オーラはノートと何がどう違うのか?
新型プレミアム・コンパクト、ノート・オーラはノートと何がどう違うのか?
●ノート・オーラの価格帯は261万300~295万7900円 ボディサイズは全長×全幅×全高4045×1735×1525㎜ モーター出力:100kW(136㎰)/300Nm WLTCモード燃費:27.2㎞/ℓ(G) 本革巻きステアリング/遮音ガラス/LEDライト/17㌅アルミ/インテリジェントアラウンドビューモニター/デジタルルームミラーなど標準 プロパイロットはop
新型プレミアム・コンパクト、ノート・オーラはノートと何がどう違うのか?
新型プレミアム・コンパクト、ノート・オーラはノートと何がどう違うのか?
●ノートの価格帯は202万9500~244万5300円 ボディサイズは全長×全幅×全高4045×1695×1520㎜(X) モーター出力:85kW(116㎰)/280Nm WLTCモード燃費:28.4㎞/ℓ(X) 写真のXの価格は218万6800円 オーラG比42万3500円安い ただし装備は大幅にシンプル 本革巻きステアリング/LEDライト/アルミ/アラウンドビューモニターなどはop
新型プレミアム・コンパクト、ノート・オーラはノートと何がどう違うのか?
オーラはアダプティブ機能付き3連LEDヘッドライト標準 ウインカーはシーケンシャルタイプ
新型プレミアム・コンパクト、ノート・オーラはノートと何がどう違うのか?
205/50R17BSトランザ+樹脂製カバー付きアルミ標準 足回りは専用チューン 最小回転半径5.2m
新型プレミアム・コンパクト、ノート・オーラはノートと何がどう違うのか?
リアランプもLED 左右連結のワイドデザイン 大型ルーフスポイラーにハイマウントブレーキ灯を内蔵
新型プレミアム・コンパクト、ノート・オーラはノートと何がどう違うのか?
オーラの室内は“乗り込んだ瞬間から感じる上質さ”を追求 インパネやセンターコンソールにツイード調ファブリックと木目調加飾パネルを採用 メーターは12.3㌅のフル液晶タイプ
新型プレミアム・コンパクト、ノート・オーラはノートと何がどう違うのか?
新型プレミアム・コンパクト、ノート・オーラはノートと何がどう違うのか?
レザーエディションの本革シートはクッション部に30㎜のソフト層をプラスした上級仕様 シーマやスカイラインと同様の設計により座り心地は快適  各種調節機構は手動式 シートカラーは写真のブラックとエアリーグレーの2色 室内長2030㎜
新型プレミアム・コンパクト、ノート・オーラはノートと何がどう違うのか?
オーラの室内コーディネートは3種 写真右:内装色ブラック/本革シート/ツイード調織物合皮+木目調フィニッシャー 写真中央:内装色エアリーグレー/本革シート/ツイード調織物合皮+木目調フィニッシャー 写真左:内装色ブラック/合皮コンビシート/ツイード調織物合皮+木目調フィニッシャー
新型プレミアム・コンパクト、ノート・オーラはノートと何がどう違うのか?
オーラのボディカラーは全12タイプ 2トーン3種とモノトーン9色をラインアップ

日産ノート・オーラ 主要諸元と主要装備

新型プレミアム・コンパクト、ノート・オーラはノートと何がどう違うのか?

グレード=Gレザーエディション
価格=269万9400円
全長×全幅×全高=4045×1735×1525mm
ホイールベース=2580mm
トレッド=フロント:1510×リア:1510mm
車重=1260kg
エンジン=1198㏄直3DOHC12V(レギュラー仕様)
最高出力=60kW(82ps)/6000rpm
最大トルク=103Nm(10.5kgm)/4800rpm
モーター=交流同期電動機(EM47型)
最高出力=100kW(136ps)/3183~8500rpm
最大トルク=300Nm(30.6kgm)/0~3183rpm
WLTCモード燃費=27.2㎞/リッター(燃料タンク容量36リッター)
(市街地/郊外/高速道路=26.9/29.6/25.9㎞/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:トーションビーム
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ドラム
タイヤ&ホイール=205/50R17+アルミ
駆動方式=FF
乗車定員=5名
最小回転半径=5.2m
主な燃費改善対策:ハイブリッド/アイドリングストップ/可変バルブタイミング/ミラーサイクル/電動パワーステアリング
主要装備:インテリジェントアラウンドビューモニター(移動物検知機能付き)/ヒルスタートアシスト/インテリジェントエマージェンシーブレーキ/標識検知機能(進入禁止、最高速度、一時停止)/車線逸脱警報/ふらつき警報/踏み間違い衝突防止アシスト/ⒻⓇソナー/インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)/IRカット&スーパーUVカット断熱グリーンガラス/プライバシーガラス(リア3面)/アダプティブLEDヘッドライト/インテリジェントオートライト/電制シフト/プッシュパワースターター/e-POWERモードスイッチ/EVモード/インテリジェントキー/オートAC/本革巻きステアリング/本革シート/6対4分割リアシート/アドバンスドドライブアシストディスプレイ(12.3㌅)/ツイード調織物+ステッチ入り合皮インテリアトリム/イモビライザー/前席エアバッグ/運転席ニーエアバッグ/前席サイドエアバッグ&カーテンエアバッグ/17㌅アルミ
装着メーカーop:プロパイロット&ニッサンコネクトナビ&BOSEパーソナルサウンドシステム(ナビリンク機能付きプロパイロット+SOSコール付きプロパイロット緊急停止支援システム+ステアリングスイッチ+日産コネクト専用車載通信ユニット+BOSEパーソナルサウンドシステム+USB電源ソケット+統合型インターフェースディスプレイ+ワイヤレス充電器+ETC2.0車載器ほか)40万1500円/ホットプラスパッケージ&クリアビューパッケージ7万3700円
※価格はすべて消費税込み

Writer:山本シンヤ Photo:小久保昭彦+NISSAN

(提供:CAR and DRIVER