マツダ・ロードスターRF・RS 価格:6MT 390万600円 試乗記

マツダ・ロードスターはスポーツカーの理想形
マツダ・ロードスターRF・RS ロードスターは1stモデル以来世界的に高評価を獲得するFRオープンスポーツ 電動リトラクタブルルーフのRFとソフトトップの2シリーズ構成 RFは2リッター(184ps)/ソフトトップは1.5リッター(132ps)搭載

ライトウェイトスポーツのベスト。最新モデルは原点に回帰し魅力を鮮明化

 マツダ・ロードスターは、世界中のスポーツカーに影響を与えた偉大な存在だ。もしロードスターが誕生していなかったら、世界の自動車シーンは味気ないものになっていたに違いない。
 ロードスターは、1989年のNA型の誕生以来、スポーツカーの核心的な存在として日本、いや世界に君臨してきた。ロードスターという本当のスポーツカーが生まれたからこそ、クルマ好きはそれに刺激を受けた。そしてロードスターに影響を受けた、さまざまなメーカーのスポーツカーやスポーティカーを享受することができたのだ。一度は絶滅しかけたスポーツカー市場を再興した立役者こそマツダ・ロードスターだった。

 第4世代の現行ND型では原点回帰とばかり、ライトウエイトスポーツの本質を改めて見つめ直した。初代の哲学に立ち返ることで、モダンなオープンスポーツカーを再定義したのだ。いくら名車でも世代を超えてアイデンティティを継承するのは至難の技。ND型の開発には相当な苦労があったに違いない。

マツダ・ロードスターはスポーツカーの理想形
RSはビルシュタイン製ダンパーとレカロシート標準 パワーウエイトレシオ:5.98kg/ps
マツダ・ロードスターはスポーツカーの理想形
1997cc直4DOHC16V 184ps/7000rpm 205Nm/4000rpm 多段燃料噴射システム採用 レブリミットは7500rpm

ロードスターはスポーツカーの理想形。どこでも楽しい!

 ラインアップはソフトトップと、電動RHT仕様のRFの2シリーズ。ND型の魅力は普遍的で美しいフォルムと、幅広い技量のドライバーを受け入れるワイドレンジな性能にある。タイヤを車両4隅に最適配置し、低く構えたスタンスは。走りの素性を無言のうちに語りかけてくる。まるで「どうだ乗ってみろよ」とドライバーに挑んでくるようだ。

 走りは文句なく痛快。しかもいつでもどこでも味わうことができる。ガレージを飛び出し、一つ目の交差点を曲がったときから、もう愉快が始まる。スポーツカーを操っていると実感する。そしてワインディングやサーキットが待ちきれなくなる。

 縦置きFR用へと専用セッティングされたRF用の2ℓ(184ps)はもちろん。ソフトトップが積む1.5ℓ(132ps)もエンジンは気持ちいい。スポーツカーにとって無用に多い気筒数や大きな馬力は必要ないことを教えてくれる。そして“軽さ”と、コンパクトなサイズこそが正義であることを語りかける。そう、ロードスターはスポーツカーの核心であると同時にお手本なのだ。

 だからワインディングロードやサーキットが楽しいことはもちろんのこと、タウンユースでも盛り上がる。しかもND型には適度なGT性能さえ備わっている。ロードスターは乗るだけで心がリフレッシュする。そしてドライビングは面白いと実感させてくれる。日本が世界に誇る無敵のリアルスポーツ。改めてロードスターを生み、育ててきたマツダに敬意を表したい。

マツダ・ロードスターはスポーツカーの理想形
マツダ・ロードスターはスポーツカーの理想形
マツダ・ロードスターはスポーツカーの理想形
ルーフはフル電動 所要時間は約10秒 信号待ちでオープンに変身できる 開閉はスムーズ 10km/h以下なら操作できる設計 開放感は適度
マツダ・ロードスターはスポーツカーの理想形
ステアリングはチルト&テレスコピック機構付き 最適な運転ポジションが決めやすい ハンドリングはシャープな設定 7インチモニター標準
マツダ・ロードスターはスポーツカーの理想形
レカロ製バケットシートは本革とアルカンターラのコンビ仕様 着座位置は低く乗り心地は硬質
マツダ・ロードスターはスポーツカーの理想形
メーターは3連丸型形状 回転計内にシフトポジションを表示
マツダ・ロードスターはスポーツカーの理想形
RSは6速MTのみ 小気味いいシフトフィールが魅力 意のままに操る快感が味わえる
マツダ・ロードスターはスポーツカーの理想形
写真のBBS製鍛造アルミはブレンボ製4ピストンブレーキとセットop(33万円)
マツダ・ロードスターはスポーツカーの理想形

マツダ・ロードスターRF 主要諸元と主要装備

マツダ・ロードスターはスポーツカーの理想形

グレード=RF・RS
価格=6MT 390万600円
全長×全幅×全高=3915×1735×1245mm
ホイールベース=2310mm
トレッド=前:1495/後:1505mm
車重=1100kg
エンジン=1997cc直4 DOHC16V(プレミアム仕様)
最高出力=135kW(184ps)/7000rpm
最大トルク=205Nm(20.9kgm)/4500rpm
WLTCモード燃費=15.8km/リッター(燃料タンク容量45リッター)
(市街地/郊外/高速道路=11.8/16.0/18.3 km/リッター)
サスペンション=前:ダブルウィッシュボーン/後:マルチリンク
ブレーキ=前:ベンチレーテッドディスク/後:ディスク
タイヤ&ホイール=205/45R17+アルミ
駆動方式=FR
乗車定員=2名
最小回転半径=4.7m
●主な燃費改善対策:ミラーサイクルエンジン/筒内直接噴射/可変バルブタイミング/充電制御/電動パワーステアリング/減速エネルギー回生機構/アイドリングストップ
●主要装備:アドバンストスマートシティブレーキサポート/ブラインドスポットモニタリング/ドライバーアテンションアラート/交通標識認識システム/車線逸脱警報/ダイナミックスタビリティコントロール/ヒルオーンチアシスト/アダプティブLEDヘッドライト/電動デタッチャブルハードトップ/鍛造クランクシャフト/軽量フライホイール/アルミ製パワープラントフレーム/ビルシュタイン製ダンパー/インダクションサウンドエンハンサー/フロントサスタワーバー/トルセンLSD/レカロ社製シート/本革巻きステアリング&シフトノブ/クリアタイプエアロボード/フルオートAC/ブラックメタリック塗装17インチアルミ/デュアルピニオン式電動パワーステアリング
●装着メーカーop:ブレンボ製ブレーキ+レッドキャリパーブレーキ+BBS製鍛造アルミ33万円
●ボディカラー:マシーングレープレミアムM(op5万5000円)
※価格はすべて消費税込み リサイクル費用は1万740円

マツダ・ロードスターはスポーツカーの理想形
Writer:西川淳 Photo:小久保昭彦

(提供:CAR and DRIVER