米大手エンターテインメント企業のLandry’s社が9日、機関投資家向けに暗号資産(仮想通貨)関連サービスを提供するNYDIG社との提携を発表した。この提携を通して、Landry’s社が運営するレストランチェーンのポイントプログラムでビットコインを報酬として受け取れるようになるという。

米大手エンターテイメント企業、NYDIGと提携しビットコインプログラムを開始へ
(画像=月刊暗号資産)

Landry’s社は、米国で500店舗以上を構える大手レストランおよびエンターテインメント企業だ。テキサス州を拠点にする同社は、「Bubba Gump Shrimp」や「Rainforest Cafe」、「Morton’s The Steakhouse」などといった人気店を運営している。

今回、Landry’s社はNYDIGとの提携を通して、先述した3つのレストランチェーンで実施されているポイントプログラム「Laundry’s Secret Club」でビットコインを還元するオプションを追加したことが発表した。

CNBCによると、Landry’s Secret Clubには300万人以上の会員が参加しているという。

Landry’s社で行われているポイントプログラムは、レストランでの利用金額1ドルにつき1ポイント付与されることになっている。今回の提携を通じ、レストランの利用者は250ポイントを25ドル相当のビットコインと交換することができるようになるようだ。

両社の提携に関して、NYDIG社の技術革新ディレクターを務めるPatrick Sell氏は次のようにコメントを残した。

「今回の提携によって、資金が少なくてビットコインを保有できなかった国民にもビットコインに触れる機会が与えられる。このサービスは今年の11月末までには開始する見込みだ」

また、Landry’s社は今後NYDIG社を通じ、自社の財務資産の一部としてビットコインを保有する計画もあると明かした。

米国では先日も大手ハンバーガーチェーンであるバーガーキングが、ビットコインやイーサリアム、ドージコインのプレゼントキャンペーンを開始すると発表した。こちらはバーガーキングのRoyal Perks会員向けではあるが、米国では現在、暗号資産を用いた取り組みが盛んに行われているため、引き続き他社においても同様のキャンペーンが行われる可能性があるだろう。(提供:月刊暗号資産