2022年6月21日、ニューヨークに本拠を置く日米交流団体「ジャパン・ソサエティ」がアニュアル・ディナーを開催した。ジャパン・ソサエティは1907年に設立した米国の非営利組織で、日米交流を目的にさまざまな活動を行なっている。今年は野球の日本伝来150周年にあたり、巨人やヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏が「ジャパン・ソサエティ賞」を受賞した。野球を通じた日米交流への貢献を讃える授賞式には、元ヤンキース監督のジョー・トーリ氏やニューヨーク市のエリク・アダム市長、ロバート・ロドリゲス州総務長官のほか、日米のビジネス関係者など約700名が出席した。
実は筆者もディナーに出席したのであるが、日米のビジネス関係者との歓談で話題に上がったのが最近の「円安」であった。興味深いのは、日本のビジネス関係者からは悲観的な声が聞かれる一方で、米国のビジネス関係者からは「日本の優良企業への絶好の投資機会」との意見が多く聞かれたことだ。あくまでディナーの席上の話ではあるが、それにしても日米のビジネス関係者でこれほど明確に意見が分かれるのも面白い。
今回は米国のビジネス関係者の投資スタンスから見える「日本の魅力」についてお届けしよう。