この記事は2022年7月7日に「月刊暗号資産」で公開された「DMM.comがWeb3.0事業に参入 GameFi事業等を開発へ」を一部編集し、転載したものです。
DMM.comは6日、今年8月をめどにDMMグループ内にWeb3.0事業を推進する新会社を設立し、Web3.0事業に参入することを発表した。
DMMは独自トークンを軸とした経済圏の構築を目指していく。発表によれば、「真に価値があり、持続可能」なプロジェクトの創出を目標とした取り組みを目指すという。
DMMがWwb3.0領域に取り組む背景として、「現代社会では、大小さまざまな社会活動、経済活動が存在しており、多種多様なコンテンツ・クリエイターがコミュニティを形成しています」述べ、その上で「これらは本当の意味で、適切な認知、評価、経済的対価や利益を得られているのか」「特定の活動やコンテンツやコミュニティに、関心や資本が集中していないだろうか」という問いがプロジェクトの根幹となっていると説明する。
また、Web3.0には様々なビジネスプロセスにより個人が関わる「分散化」、トークンインセンティブをこれまで金銭的な評価がされなかった行為や個人に対する「資本還流」という特徴があると述べWeb3.0ならではの特徴を活かしつつ、利用者にとって手触り感のある価値が提供できるようにしていくと意気込む。
今後、DMMは以下のプロジェクトに取り組んでいく。
- GameFiとGameFiプラットフォームの開発と運営
- NFT(非代替性トークン)プロジェクトの各種展開
- X2E(X to Earn)プロジェクトの各種展開
- Web3.0の起業家、コミュニティ、クリエイターとの共プロジェクトの各種展開
- DMMGroupのアセットを活用したプロジェクト(50以上の事業と3,000万人超の会員)の各種展開
プロジェクト第一弾として、GameFiの開発に着手し、2023年春にリリースするという。同時に同グループのDMMビットコイン(DMM Bitcoin)とも連携し、安心安全なWeb3.0プラットフォームの開発と運営を行っていくという。
DMMは現在、暗号資産取引所DMMビットコインの開発と運営を行っている。同取引所は先日、ゴールド価格と連動するジパングコイン(ZPG)の取り扱いを始めた。ジパングコインは三井物産デジタルコモディティーズが発行する暗号資産だ。
DMM.comは会員数3914万人を誇る総合サービスサイト「DMM.com」を運営している。動画配信、FX、英会話、ゲーム、太陽光電、3Dプリントなど50種以上のサービスを展開しており、Web3.0事業に進出することで、一大経済圏が創出される可能性がある。(提供:月刊暗号資産)