この記事は2022年8月1日に「月刊暗号資産」で公開された「ティファニー、初となるNFTの取り組み「NFTiff」を発表」を一部編集し、転載したものです。


ティファニー
(画像=Nagahisa_Design/stock.adobe.com)

世界的なジュエリーブランドであるティファニー(Tiffany)は1日、人気NFT(非代替性トークン)アート・CryptoPunksの所有者に向け「NFTiff」を発表した。ティファニーがNFTに関する取り組みを行うのは初となる。

今回の取り組みは暗号資産関連スタートアップのChain社とティファニーが提携したことで実現した。

発表によると、NFTiffではCryptoPunksの所有者が持つNFTをティファニーの職人が1つ1つ手作りで現物のペンダントとして再現する権利を販売する。さらに、作成したペンダントはイーサリアムブロックチェーン上でNFT化され、購入者に送付されるようだ。

NFTiffの販売は250セット限定となっており、1人最大3セットまで購入可能。ユーザーはイーサリアム(ETH)で購入することができ、価格はペンダントやペンダントのNFT、そして送料等を含め1セットあたり30ETH(記事執筆時点約671万円)となっている。

作成される現物のペンダントは、CryptoPunksで使用されている色に近いカラーやエナメルカラーが使用される。ティファニーによると、少なくとも30個の宝石やダイヤモンドが使用され、元のデザインであるCryptoPunksを忠実に再現するという。宝石は、サファイア、アメジスト、スピネル等を使用する。

ペンダントの長さはデザインにより異なるものの約30mmで、幅は約20から30mm。18Kのローズゴールドまたはイエローゴールドを素材として使用する。

現物のペンダントは2023年初頭に出荷予定だという。作成が完了した段階でペンダントのNFTを閲覧することが可能となる。

なお、NFTiffの購入は18歳以上かつ、OFAC(米財務省外国資産管理室)の制裁対象国リストに掲載されていないユーザーのみ可能だ。販売は現地時間8月5日を予定しており、公式サイトにてカウントダウンが始まっている。

ティファニーのプロダクト&コミュニケーション部門エグゼクティブヴァイス プレジデントであるアレクサンドル・アルノー(Alexandre Arnault)氏は、「『NFTiff』の発売を発表できることを非常に嬉しく思います。デジタル体験を通じて、CryptoPunksをティファニーのカスタムジュエリーデザインに変えるという貴重な機会をお客様に提供することができるのです」と述べた。(提供:月刊暗号資産