この記事は2022年9月15日に「月刊暗号資産」で公開された「BNBチェーン、Web3.0の促進目的にグーグルクラウドと提携」を一部編集し、転載したものです。


BINANCE
(画像=Koukichi Takahashi/stock.adobe.com)

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)の独自ブロックチェーン・BNBチェーンは14日、グーグルクラウド(Google Cloud)と提携したことを発表した。

BNBチェーンは声明で、「BNBチェーンとグーグルクラウドはWeb3.0およびブロックチェーンプロジェクトを推進するため、基盤となるインフラ、クラウドコンピューティングクレジット、メンターシップ、技術サポートの提供に向けて提携する」と述べた。

この戦略的提携により、Web3.0およびブロックチェーンのスタートアップ企業が、ユーザーや業界全体に向け、高性能で効率的、かつ持続可能なイノベーションを開発し、成長させることが可能となるという。

BNB Beacon Chain(旧Binance Chain)とBNB Smart Chain(旧Binance Smart Chain)を組み合わせたBNBチェーンは、分散型金融(DeFi)、メタバース、ブロックチェーンゲーム、NFT(非代替性トークン)など複数のカテゴリーにわたる1,300以上の分散型アプリケーション(dApps)がエコシステム内で稼働している。

今回の提携は、才能あるWeb3.0ビルダーがプロジェクトやdAppsを、安定的で信頼でき、価値のあるエコシステムに成長させるために必要な基礎インフラの提供を目的としているという。

この提携の一貫として、BNBチェーンはMost Valuable Builder(MVB)アクセラレータープログラムの対象者を含む、同社のエコシステム内のWeb3.0ビルダーに対し、「Google for Startups Cloud Program」へのアクセスを促進していくとしている。同プログラムは、毎年グーグルクラウドのクレジットを最大2年間分提供している。同プログラムに参加することで、Web3.0ビルダーは、「Google Cloud Startup Success」のメンバーや、データ管理、データ分析、人口知能(AI)、機械学習(ML)、ゼロトラストセキュリティなどに関するグーグルの専門家と交流が可能となるという。

また、Web3.0開発者向けワークショップにも参加できるようになるとしている。さらに、「Google Cloud Skills Boost」のトレーニングおよび認定を受けることなども可能となるようだ。

グーグルクラウドWeb3.0部門のディレクターであるジェイムス・トロマンス(James Tromans)氏は「BNBチェーンと協力してアプリケーション開発・拡張にクラウドインフラをWeb3.0ビルダーに提供することを楽しみにしている」と声明で述べた。(提供:月刊暗号資産