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LINE BITMAXは、LINEアプリ上で気軽に使える取引所として人気を集めています。売り注文での信用取引が可能なことや、少額から暗号資産の売買ができるのが魅力です。この記事では、LINE BITMAXを利用するうえでどのような手数料が必要になるのか、他社との比較も踏まえて解説します。
- LINE BITMAXのレバレッジ取引手数料は無料で、他社に比べると安い
- 日本円の入金手数料も無料
- 日本円の出金手数料はLINE Payだと110円、銀行振込だと400円かかる
- 暗号資産の送金手数料は他社よりやや高い
LINE BITMAX(ラインビットマックス)のおすすめポイント
まずは、LINE BITMAXのおすすめポイントを紹介します。
・LINEアプリ上で気軽に仮想通貨投資ができる
LINE BITMAXは、口座開設を済ませておけばLINEのアプリから取引所のページを開き、すぐに仮想通貨の売買ができます。パソコンの操作画面を開いたり、パスワードを入力したりなどの手間がいらず、手軽に使えるのがメリットです。操作方法も比較的シンプルなので、初心者にも使いやすい取引所といえます。
・売り注文でのレバレッジ取引に対応している
売り注文でのレバレッジ取引にも対応しています。最大2倍のレバレッジをかけた取引が可能で、少額で大きな利益を狙いたいときに便利です。
・1円から暗号資産の売買ができる
1円から暗号資産の売買ができるのも利点です。各銘柄によって最小取引数量が決まっていますが、日本円にするとほとんどの通貨が1円からでも購入できます。
LINE BITMAX(ラインビットマックス)の手数料一覧
LINE BITMAX(ラインビットマックス)の手数料 | ||
---|---|---|
入金時 | LINE Payで入金 | 無料 |
銀行振込で入金 | 無料 (振込手数料は自己負担) |
|
出金時 | LINE Payで出金 | 110円(税込) |
銀行振込で出金 | 400円(税込) | |
取引時 | 販売所 | 無料 (スプレッドは発生する) |
レバレッジ取引 | 無料 (スプレッドは発生する) |
|
預入、送付時 | 入金 | 無料 |
送金 | LINE BITMAXユーザー間は無料 ・ビットコイン:0.001 ・イーサリアム:0.005 ・リップル:0.15 ・ビットコインキャッシュ:0.001 ・ライトコイン:0.001 |
LINE BITMAX(ラインビットマックス)の売買手数料
売買手数料は、実際に暗号資産の取引をする際に発生する手数料です。ここではLINE BITMAXの売買手数料は高いのか安いのか、他社との比較も交えながら解説します。
販売所の手数料
LINE BITMAXでは販売所形式でのみ、仮想通貨の現物取引ができます。販売所形式とは、LINE BITMAXとユーザーとの間で売買を行う方法のことです。販売所で売買をする際、取引手数料はかかりません。
ただし、販売所形式では市場価格を参考に、LINE BITMAXが独自に設定した購入価格と売却価格で仮想通貨の取引をします。この時、買値と売値の差額として発生するのがスプレッドというものです。
ユーザーが販売所を使うときは、このスプレッドが実質的な取引コストになります。なお、LINE BITMAXの販売所ではいますぐ注文、予約注文という2種類の取引方法がありますが、手数料体系はどちらも同じです。
参考までに、記事執筆時点(2022年9月6日11:00前後)におけるビットコインのスプレッドを見てみましょう。
・購入価格:280万4,725円
・売却価格:272万7,574円
差額の計算式は「280万4,725円-272万7,574円=7万7,151円」となり、スプレッドは7万7,151円であることがわかります。販売所形式で取引をする場合は、どこの取引所でも上記と同じように、明示されている取引手数料+スプレッドが発生するのが一般的です。
ではLINE BITMAXのスプレッドは高いのか安いのか、他社と比較してみます。
ビットコインのスプレッド
取引所 | ビットコインのスプレッド |
---|---|
コインチェック | 16万9,600円 |
GMOコイン | 14万100円 |
bitFlyer | 16万7,383円 |
DMM Bitcoin | 5万1,248円 |
取引所によって、スプレッドの幅に差があることがわかります。今回の比較では、LINE BITMAXのスプレッドはDMM Bitcoinよりやや広いものの、コインチェック、GMOコイン、bitFlyerよりは狭いという結果でした。なお、スプレッドは銘柄や相場状況によって変動するので、上記はあくまでも目安としてください。
レバレッジ取引の手数料
レバレッジ取引とは、手元にある資金を担保にして、元金の数倍の金額でトレードできる取引方法のことをいいます。LINE BITMAXでは最大2倍のレバレッジをかけた取引ができますが、手数料はかかりません。ただし販売所形式と同じく、売買時に発生するスプレッドはユーザー側の負担になります。
レバレッジ取引にはいろいろな種類がありますが、LINE BITMAXで行えるのは信用取引という仕組みを利用した方法です。信用取引とは、一定額の日本円を保証金として取引所に預け入れ、お金や暗号資産を借りて売買する取引方法のことをいいます。
なお、LINE BITMAXが対応しているのは信用売り取引のみです。信用売り取引とは、LINE BITMAXから借りた暗号資産で売却注文を行い、そのあと売却した暗号資産を買い戻す取引のことをいいます。
たとえば、価格が下がると思う通貨を売却し、さらに価格が下がったところで買い戻しを行うことにより、その差額分を利益として得ることが可能です。一方、暗号資産の価格が低いときに購入し、価格が高くなったときに売却することで利益を狙える、信用買い取引はできません。
以下の表で、他社と比較した手数料を紹介します。
レバレッジ取引の手数料比較
取引所 | 手数料 |
---|---|
LINE BITMAX | 無料 (スプレッドは発生する) |
GMOコイン | ・レバレッジ手数料:当取引日の終値から計算した評価金額に対し、建玉ごとに0.04%/日 ・ロスカット手数料:ロスカット注文が発動された場合、建玉レート×建玉数量×0.5% |
bitFlyer | 建玉金額の絶対値×0.04%/日 |
DMM Bitcoin | ポジション金額の0.04%/日 |
LINE BITMAXではスプレッドはかかるものの、他社のように固定の取引手数料やポジションの保有手数料はかかりません。そのため、レバレッジ取引の手数料は比較的安いといえます。
LINE BITMAX(ラインビットマックス)の入金手数料
続いて、LINE BITMAXの入金手数料を紹介します。なお、日本円の入金にかかる手数料と、暗号資産の入金にかかる手数料は別です。
日本円の入金手数料
日本円の入金方法はLINE Payと銀行振込の2種類があり、どちらも手数料は無料です。ただし、銀行振込を利用する場合は、各金融機関が定めている振込手数料はかかります。
また、LINE Payで1日に入金できる限度額は100万円です。銀行振込は入金限度額がなく、無制限で入金できます。
以下は、他社の銀行振込意外の方法で日本円を入金する際にかかる手数料を比較した表です。
他社における日本円の入金手数料
取引所 | サービス名 | 手数料 |
---|---|---|
コインチェック | コンビニ入金 ※2022年7月13日よりサービス停止中 |
3万円未満:770円(税込) 3万円以上30万円以下:1,018円(税込) |
bitFlyer | クイック入金 | 住信SBIネット銀行からの入金:無料 住信SBIネット銀行以外からの入金:330円(税込) |
GMOコイン | 即時入金 | 無料 |
DMM Bitcoin | クイック入金 | 無料 |
他社でも日本円の入金手数料が無料のところもありますが、一部の取引所だと入金方法によっては手数料が必要です。比較すると、LINE BITMAXの日本円の入金手数料は安いといえます。
暗号資産の入金手数料
暗号資産の入金手数料も無料です。ただ他社のウォレットから暗号資産を入金する場合、送金元の各取引所で設定されている手数料や、マイニング手数料を支払わなければならないことがあります。マイニング手数料とは、マイニング作業を行う人(マイナー)に報酬として支払う手数料のことです。
たとえば、コインチェックからLINE BITMAXにビットコインを入金する場合、LINE BITMAX側で入金手数料は発生しませんが、コインチェック側では0.0005BTCの送金手数料を支払わなければなりません。
LINE BITMAX(ラインビットマックス)の出金手数料
出金手数料は、日本円を銀行口座に出金する、もしくは仮想通貨を別の取引所へ送金するときに発生する手数料です。
日本円の出金手数料
日本円の出金方法はLINE Payと銀行振込の2種類があり、それぞれで手数料が異なります。具体的な手数料は以下の通りです。
・LINE Payで出金:110円
・銀行振込で出金:400円
では他社と比べるとお得なのか、下記の表で比較してみます。
他社における日本円の出金手数料
取引所名 | 手数料 |
---|---|
コインチェック | 407円(税込) |
bitFlyer | 三井住友銀行への出金:3万円未満は220円、3万円以上は440円(税込) 三井住友銀行以外への出金:3万円未満は550円(税込)、3万円以上は770円(税込) |
GMOコイン | 通常出金:無料 大口出金:400円 |
DMM Bitcoin | 無料 |
他社だと日本円の出金手数料は無料、または数百円程度の場合が多いです。そのため、LINE BITMAXの出金手数料は他の取引所よりもやや高い、もしくは同程度であることがわかります。
暗号資産の送金(出金)手数料
暗号資産をLINE BITMAXのユーザー間で送金する場合、手数料はかかりません。他の取引所に送金する場合は、下記のように各銘柄ごとに決められている手数料が発生します。
・ビットコイン:0.001
・イーサリアム:0.005
・リップル:0.15
・ビットコインキャッシュ:0.001
・ライトコイン:0.001
たとえば、ビットコインの価格が1BTCあたり300万円のときに同銘柄を別の取引所へ送金する場合、3,000円の送金手数料がかかります。他の取引所ではどれくらいの手数料がかかるのか、ビットコインを例にして見てみましょう。
他社におけるビットコインの送金手数料
取引所名 | 手数料 |
---|---|
コインチェック | 0.0005BTC |
bitFlyer | 0.0004BTC |
GMOコイン | 無料 |
DMM Bitcoin | 無料 |
上記で挙げた例だと、他の取引所は送金手数料が無料、もしくは0.0005BTC以下に設定されています。比較すると、LINE BITMAXの送金手数料は他の取引所よりもやや高いです。
LINE BITMAX(ラインビットマックス)で手数料を抑えるには?
LINE BITMAXでは仮想通貨投資をするうえで、主に以下の手数料が発生します。
・売買時のスプレッド
・日本円の出金手数料
・仮想通貨の送金手数料
ここからは、上記のような手数料を少しでも抑える方法を紹介します。
日本円の出金はLINE Payを利用する
日本円を出金する際にかかる手数料は、LINE Payだと110円ですが、銀行振込だと400円です。そのため、できるだけLINE Payを使えば、日本円の出金にかかる手数料を抑えられます。
他社から仮想通貨を入金する際は送金手数料が安い取引所を使う
他社から仮想通貨を入金する際、送金手数料が安い取引所を使うのもおすすめです。たとえばコインチェックやbitFlyerなどからビットコインを入金する場合、LINE BITMAX側で入金手数料は発生しませんが、送金元の取引所側では一定額の送金手数料がかかります。
その点、GMOコインやDMM Bitcoinといった送金手数料が無料の取引所から仮想通貨を送れば、入金と送金どちらにも手数料をかけずに資産の移動が可能です。
手数料の安い銘柄で送金する
暗号資産をLINE BITMAXから他の取引所に送金する場合、送金手数料が安い銘柄で送るのも1つの方法です。送金手数料は各銘柄によって異なるため、手数料の安い通貨で送金すれば、そのぶん少ない負担で資産の移動ができます。
参考までに現時点(2022年9月16日0:00前後)において、LINE BITMAXからビットコインを送金する場合と、リップルを送金する場合の手数料を比較してみましょう。
・ビットコイン:約2,827円(手数料0.001BTCで計算)
・リップル:約7円(手数料0.15XRPで計算)
比較すると、リップルで送金するほうが手数料が安いです。このように送金手数料の安い銘柄を使って送金することで、実質的な手数料を減らせます。
LINE BITMAX(ラインビットマックス)のメリットとデメリット
ここまで紹介した内容を踏まえて、LINE BITMAXのメリットとデメリットを紹介します。
LINE BITMAX(ラインビットマックス)のメリット
- 信用売り取引の手数料が無料
- 日本円の入金手数料もかからない
他社ではレバレッジ取引をする際、ロスカット手数料やポジションの維持手数料などがかかることがあります。一方、LINE BITMAXの信用売り取引では、スプレッドは発生するものの、固定で設定されている手数料はかかりません。これは信用売り取引をメインで利用する場合、大きなメリットといえます。
また、日本円の入金手数料もかかりません。他社だと入金方法によっては数百円程度の手数料がかかることもあるので、ユーザーにとっては利点です。
LINE BITMAX(ラインビットマックス)のデメリット
- 日本円の出金手数料がかかる
- 暗号資産の送金手数料がやや高い
LINE BITMAXは日本円を出金する際、LINE Payなら110円、銀行振込だと400円の出金手数料がかかります。他社では出金手数料が無料なところもあるなか、数百円とはいえ手数料が発生してしまうのはデメリットです。
また、暗号資産の送金手数料は、他社に比べるとやや高めに設定されています。場合によっては数千円の手数料がかかることもあり、ユーザーの負担が大きいのは難点です。
まとめ
LINE BITMAXでは、日本円の出金や暗号資産の送金で手数料が発生する他、売買時のスプレッドも実質的な取引コストになります。送金手数料はやや高いものの、その他の手数料については他社と比べてもそれほど高くはありません。
日本円の出金手数料を抑えたい場合は、LINE Payを利用するのがおすすめです。また、保有している資産を他の取引所に移動させる際、送金手数料の安い銘柄で送ると、そのぶん手数料の負担を減らせます。利用するうえでなるべく損をしないよう、ぜひ本記事で紹介した内容を参考にしてみてください。