この記事は2022年9月28日に「月刊暗号資産」で公開された「グリー、Web3.0事業に参入 ブロックチェーンゲームを開発へ」を一部編集し、転載したものです。
グリーは27日、同社100%子会社のREALITYを通じて、ブロックチェーンゲームの開発およびパブリッシングを目的にWeb3.0事業に参入すると発表した。
グリーが持つノウハウや経験を活かし、ブロックチェーンゲームの開発およびパブリッシング、有力ブロックチェーンのバリデーターノードの運営を行っていく。さらに、有力なWeb3.0プロジェクトへの出資、提携も行っていくという。
グリーは今年7月、日本発のゲーム特化型ブロックチェーン「Oasys」に対し出資したことを明らかにしている。
今後、Web3.0事業の成長を目指し、「ブロックチェーンゲーム開発を担うゲームデザイナー、エンジニア、アーティストのリードポジション」、「自社ゲーム用チェーン、NFTマーケットプレイスやウォレットなどの開発を担うブロックチェーンエンジニア、スマートコントラクトエンジニア」等の採用活動を強化していくと発表で述べている。
グリーは昨年8月にもREALITYを中心としてメタバース事業に参入したことを発表している。その際、今後2〜3年で100億円規模の事業投資を行い、グローバルで数億ユーザーを目指すと述べていた。
今年に入り、REALITYが運営するスマートフォン向けメタバース「REALITY」では様々な取り組みを行っており、6月にはエイチ・アイ・エスとコラボした「HIS トラベルワールド」をオープンしたことを発表。これは旅の魅力を伝えるために立ち上げられたエイチ・アイ・エスのバーチャル支店で、アバターを通じて「ハワイ」「沖縄」「ハウステンボス」に訪れた気分が味わえるフォトスポットを巡ることができるというものだ。
グリーによると、7月末までの約1ヵ月でHIS トラベルワールドの来場者数は130万人を突破したという。来場者の男女比は男性が36%であったのに対し、女性が64%であった。また、年齢別では18歳〜24歳が全体の60.7%を占めるなど、若年層が目立つ結果となった。
グリーはこうしたメタバース運営のノウハウやゲーム開発等の経験をWeb3.0事業およびブロックチェーンゲーム開発に活かしていく模様だ。(提供:月刊暗号資産)