ゴールドウインが雪山も疾走できるスウェーデンの電動バイクを発売
(画像=セブツー)

ゴールドウインは、2022年10月にスウェーデンの電動バイクメーカーCAKE社と日本国内における独占的パートナー契約を締結した。2023年春からウェブ限定で、CAKE社が展開するバイクの予約受付を開始する。2023年1月からの3年間で5,000台の国内販売を目指す。

ゴールドウインは、環境配慮素材の推進や、リサイクル・アップサイクル事業の推進、カーボンニュートラルに向けた取り組みを強化してきた。モーターサイクル事業においても環境配慮を重大な課題と捉えており、CAKE社の展開するクリーンでサステナブルを考慮したバイクとの親和性が高いという。

CAKE社は2016年に創業し、現在は200名ほどの従業員が働いている。同社が展開するプロダクトは、電力をエネルギーとしモーターの静寂性が特長で、走行中に自然や都市の音をより体感しながら移動することができる。また、走行中におけるCO2の排出量はゼロ。今後は生産工程におけるCO2についてもゼロにすることを目指している。デザインはミニマルで洗練されており、永く愛着を持って使われるプロダクトを目指しているという。2030年までに全世界で20万台の販売台数を目指す。

1月20日の発表会に登壇したゴールドウインの渡辺貴生社長は、「CAKE社の洗練されたデザインに驚かされた。シンプリシティで、自然に対する姿勢や普遍的な物作りの考え方はゴールドウインと共通する感覚だと以前から感じていた」と、今回パートナーシップを結んだCAKE社について説明する。

ゴールドウインは、同社として初となる体験型テーマパーク「ゴールドウイン プレイアース パーク(GOLDWIN PLAY EARTH PARK)」を富山県南砺市の桜ヶ池周辺に開業するが、このテーマパークで目指すものとも共通しているという。「ゴールドウインはコモンズをデザインすることを新たな事業の指針としている。異なる分野同士がお互いのクリエイティビティに共感し、社会のイノベーションに繋がるものを共創していくことが大切だ。そういった新しい事業がこれからの社会に求められており、自然とのあり方を探究してきたゴールドウインの命題でもある」と渡辺社長は語る。

1月26日から29日まで、原宿エリアで一般向け展示会、さらに28日、29日は一般向け試乗会が行われる。また、4月には東京・丸の内にプロダクトを体験できるショールームを展開予定だ。価格は、「カルク アンド(Kalk&)」が2,915,000円、「オッサ プラス(Osa+)」が2,255,000円、「マッカ レンジ(Makka range)」が869,000円。メンテナンスや保守点検は外部のパートナー企業と取り組む。