サウジアラビア国際競走が日本時間2月26日(日)2時35分(土曜日深夜26時35分)に、キングアブドゥルアジーズ競馬場にて13頭立てで行われ、G Iサウジカップ(ダート1800メートル、負担重量馬牡馬57kg、牝馬55kg)はパンサラッサ(牡6=矢作厩舎)が逃げ切って制した。日本馬として初優勝だ。ダントツの世界最高の1着賞金1000万ドル(約13億5000万円)をゲットした。
競馬の世界では、1着賞金の高い競走としては、ドバイワールドカップの約9億円がある。パリの凱旋門賞、アメリカのBCクラシック、日本のジャパンカップ、有馬記念などは4億〜5億円。サウジアラビアカップは2020年に始まったばかりの国際競走だが、ハクをつけて世界の有力馬を参加させるためにとんでもない高額の賞金を設定しているのだ。
パンサラッサは父ロードカナロア(その父キングカメカメハ)、母ミスペンバリー(母の父モンジュー)の血統で通算25戦7勝。重賞は昨年ドバイ(UAE)で開催されたG I・ドバイターフ(芝1800m)など通算4勝目となった。今までのダートでのレース経験は一度だけで11着。つまり今回はダートでの初勝利だった。騎乗は吉田豊騎手。
2着はアメリカ馬のカントリーグラマー。日本から参加した他の馬は、カフェファラオ(牡6=堀厩舎)は3着、ジオグリフ(牡4=木村厩舎)が4着、クラウンプライド(牡4=新谷厩舎)が5着。ジュンライトボルト(牡6=友道厩舎)は7着、ヴァンドギャルド(牡7=藤原厩舎)は11着。
【サウジカップ賞金】1米ドル=135円換算
1着:13億5000万円(1000万米ドル)
2着:4億7250万円(350万米ドル)
3着:2億7000万円(200万米ドル)
4着:2億250万円(150万米ドル)
5着:1億3500万円(100万米ドル)
5着のクラウンプラウドでも、ダートレースとしては日本最高峰レースのひとつGⅠフェブラリーSの1着賞金1億2000万円より高い!
1番枠から好スタートを決めたパンサラッサの素晴らしい逃げ切り勝ちだったが、それにしても1000万ドルの優勝賞金は凄い!矢作芳人調教師はその10%の1億3500万円、吉田豊騎手と池田康宏厩務員はその5%の6750万円を2分足らずで稼いだことになる。愛馬の勝利に現地で号泣した池田厩務員は64歳で今年7月に定年退職する。
いや、最も熱狂したのはパンサラッサのオーナーである広尾サラブレッド倶楽部の1口馬主たちだろう!配当いくらになるのかな?これで広尾サラブレッド倶楽部には申し込み殺到だろう。なおサウジアラビアカップデーでは、メインのサウジアラビアカップの他にも「1351ターフスプリント(GⅢ)」で日本馬バスラットレオン(矢作厩舎 坂井瑠星騎乗)も勝利したが、これも広尾サラブレッド倶楽部保有の馬だった。