「トランクホテル(TRUNK(HOTEL))」の2店舗目となる「トランクホテル ヨヨギパーク(TRUNK(HOTEL) YOYOGI PARK)」が、9月1日に東京・渋谷の代々木公園周辺に開業する。
「トランクホテル」は、日本でのブティックホテルの先駆け的な存在として、2017年に東京・原宿のキャットストリート脇にオープンした。ブティックホテルとは、客室数10〜100室程度の小規模でありながらも、独創的なデザインやサービスを売りにしているテーマ性を持ったホテルのこと。運営は、東京・青山の青山迎賓館をはじめとするウエディング施設を経営するテイクアンドギヴ・ニーズが手掛けていて、開業1年目から稼働率91%を記録し、国内外の賞を受賞するなど華々しいスタートを切った。客室以外に、オールデイ営業のダイニングや串焼き屋、ショップ、バー、コワーキングスペースなど様々な施設が併設されており、定期的にイベントも開催される。
日本ではまだ珍しかったブティックホテルの走りとなった「トランクホテル」は、そのコンセプチュアルなサービスが注目され、決して安くない価格帯でありながら、外国人観光客や若者を中心に人気を集めた。
国内2つ目の「トランクホテル」となる「トランクホテル ヨヨギパーク」は、「奥渋」といわれる渋谷・富ヶ谷エリアに、代々木公園と隣接する形で開業する。館内には25室の客室、レストラン、ルーフトッププールとラウンジを備える。客室は全室バルコニー付きで、スタンダードルーム20室に加え、代々木公園に面したパークビュースイート4室と、最上階のペントハウスに位置するオーナーズスイート1室で構成される。建築家の芦沢啓治や、デンマークのデザインスタジオ「ノーム アーキテクツ(Norm Architects)」がインテリアデザインに参画するなど、「トランクホテル」ならではのこだわりが詰まった空間だ。宿泊価格は1泊60,000〜230,000円を予定している。
さらに、2027年には、渋谷・道玄坂で「トランクホテル ドウゲンザカ(TRUNK(HOTEL) DOUGENZAKA)」を、兵庫・神戸で新業態「エヴォル ホテル(EVOL HOTEL)(仮)」を開業する予定だ。テイクアンドギヴ・ニーズは、ホテル事業の2030年度の目標として、売上高640億、27店舗展開を掲げている。