1978年生まれ、熊本県出身。大学在学中にITベンチャーを企業。
2003年 ㈲ミューゲート、2004年 アジ アビジネスコンサルティングの㈱ミュー、2006年 ㈱グローバルトラストネットワークスを設立。
「外 国人が日本に来てよかったをカタチに」を企業理念とし、住居・生活サポート・通信・金融・福利厚生 ・人材事業等、外国人の生活総合支援企業として社会問題解決に取組む。
書著「外国人と共生するニッ ポンへ」
家賃債務保証事業を主軸に、不動産仲介・就職支援・携帯電話・クレジットカードなど多種多様な独自サービスを展開。
社員の７割が20ヵ国の外国籍メンバーで構成され、言語・文化の違いを理解したうえで様々な事案に対応。
家賃債務保証事業においては、賃貸住宅の情報提供から家賃債務保証、入居後の生活サポートにいたるまで、日本での生活を始める外国人の方を全般的に支援するサービスを提供している。
事業の変遷についてお尋ねします。
私たちの事業は、外国人が日本での生活で直面する困難を軽減するためのサービスとして始まりました。最初は保証人システムから始まりましたが、彼らが抱える問題は多岐にわたり、一つのアプローチだけではなく多角的な支援が必要だということに気づきました。
そのため、サービスを拡大し、外国人が抱えるストレスの原因である住環境の改善に加えて、通信環境の提供、生活相談、雇用支援、クレジットカード発行支援、教習所への免許ローンの保証など、多岐にわたるサービスを行っています。現在では日本国内だけでなく、韓国を含む海外にも支援拠点を築き、世界中の様々な人々にサービスを提供しています。
私たちの目標は、ビジネス拡大だけでなく、個々の人々の生活をより良くすることに貢献することです。新たな地域や文化においても、様々な困難を解決していきます。
特に印象に残った書籍とその理由を教えてください。
江口克彦さんの「人徳経営のすすめ: ヨコ型時代の経営学」は私にとって特に印象に残る一冊でした。この本が私に起業家としての一歩を踏み出させるきっかけとなりました。その中で、松下幸之助氏の人間性や考え方について述べられており、彼の理念に触れることで多くを学びました。
また、「ザ・ゴール」という本も業務改善において重要な示唆を与えてくれました。そこでは、ボトルネックを解消することで問題が解決するという視点が提示されています。この考え方は私にとって大きな示唆を与え、業務改善に新たな視点をもたらしました。
当初、弊社では離職率が高く、特に外国人従業員の比率が目立っていました。このため、日本企業の人事制度から直接的なヒントを得ることが難しい状況でした。その際、「How Google Works: 私たちの働き方とマネジメント」「ワーク・ルールズ! ―君の生き方とリーダーシップを変える」といった外国の書籍から学ぶことで、弊社の組織に適した現在の人事制度を構築する手助けとなりました。 そのときそのときの課題に合わせて読書を通じて課題の解決を行い、組織を発展させてきました。
経営において重要とされる考え方を教えてください。
経営において私が重要視しているのは、松下幸之助のような人間性と同時に、グーグルやGE（ゼネラル・エレクトリック）のような堅固な仕組みです。私は、両者の優れた点を取り入れたいと思っています。
「カリスマ性」だけでなく、「人徳経営」を通じて従業員自身の素質や能力を最大限に引き出す環境を作り上げることで、会社全体の創造性やパフォーマンスを向上させることが重要だと考えています。このような仕組みを通じて、組織全体をより強固にしたいのです。
そのため、従業員向けのリーダーシップ研修やプログラムを積極的に実施しています。さらに、将来的には、新たなイノベーションをもたらすような人材を育成し、事業の初期段階から大きな成長をもたらすことを目指しています。
御社の未来構想と従業員への期待について教えてください。
私たちの未来のビジョンは、日本を世界の中心に位置づけ、日本で生活する外国人が直面する課題を解決し、支援していくことです。そのため、私たちはますます多角的で具体的なサービスを提供することを目指しています。
従業員に対しては、共有されたビジョンと目標に向かってお互いに支え合うことを期待しています。私たちは従業員に私や会社のメンバーを信頼し、その信頼に応えるために、従業員の成長をサポートし、生活全般をサポートすることを約束します。この信頼関係が、今後の会社の成長を支える土台になると信じています。
- 氏名
- 後藤 裕幸（ごとう ひろゆき）
- 会社名
- 株式会社グローバルトラストネットワークス
- 役職
- 代表取締役社長
