主要通貨ペア（ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円）について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 ：2024年6月4日8時30分
執筆・監修：株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼3日（月）の為替相場
（１）：財新中国製造業PMI、2年ぶり高水準
（２）：米ISM製造業景況指数は予想外に悪化
▼3日（月）の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し：下げ一服か続落か、156.20-30円の攻防がカギに/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
3日（月）の為替相場
期間：3日（月）午前7時00分～4日（火）午前5時55分 ※チャートは30分足（日本時間表示） 出所：外為どっとコム
（１）：財新中国製造業PMI、2年ぶり高水準
中国5月財新製造業PMIは51.7と予想（51.6）を僅かに上回り前回（51.4）から上昇。拡大・縮小の分岐点である50.0を7カ月連続で上回った。
（２）：米ISM製造業景況指数は予想外に悪化
米5月ISM製造業景況指数は48.7と予想（49.5）に反して前回（49.2）から低下。構成指数では新規受注が45.4へと急低下（前回49.1）したほか、仕入価格も57.0へ低下した（前回60.9）。一方、雇用は51.1へと上昇した（前回48.6）。
3日（月）の株・債券・商品市場
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ドル/円 外為注文情報（FX板情報・オーダー状況）
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し：下げ一服か続落か！？156.20-30円の攻防がカギに
昨日のドル/円は一時155円台に下落。東京市場では157.40円台に強含む場面もあったが、海外市場に入ると軟調に推移。米5月ISM製造業景況指数が予想に反して低下したことを受け先月21日以来の155.94円前後まで下落した。
米5月ISM製造業景況指数は内訳の新規受注指数や仕入価格指数が低下しており、経済活動の停滞とインフレの鈍化を示唆。米連邦準備制度理事会（FRB）による9月利下げの織り込みが上昇する中でドル売りが活発化した。ドル/円は昨日の下落で20日移動平均線と日足一目均衡表の雲上限を下抜けた。
本日、これらを再び超えられれば調整一巡との見方が可能となる一方、これらに上値を抑えられるようなら下値を探る動きが続くことも考えられる。
なお、本日は20日移動平均線が156.30円台、日足一目均衡表の雲上限が156.20円台に位置している。材料面ではNY市場で発表される米4月JOLTS求人件数に注目。市場予想は前月比13.8万件減の835.0万件となっている。
