円安の構造分析:7・8月の動向予測と、原油高&新NISAの影響【外為マーケットビュー】
動画配信期間:2024/7/3~2024/7/17
目次
00:00 今回のダイジェスト
00:44 円安進行の背景
03:22 ドル相場の季節性
04:08 ドル高をどう是正するか
04:56 足元の注目材料
06:38 ドル円の動向・為替介入の可能性
08:28 米国・ドルの動向
11:03 欧州・ユーロの動向
12:29 英国・ポンドの動向
13:04 オセアニア通貨の動向
14:55 南アフリカ・ランドの動向
18:18 メキシコ・ペソの動向
20:41 【CFD】日米株価・金動向
22:32 まとめ
23:44 【PR】口座開設特別キャンペーン
動画の要約・まとめ
円は今年も最弱通貨の地位に甘んじています。主要7通貨に対して、6月で10%以上の値下がりを見せています。ニュージーランドドルも9.95%上昇し、ほぼ10%台となっており、円だけが取り残されている状況です。
円より10%以上上昇している通貨は、対ドルではそれほど大きな動きを示していません。数パーセントの差があるだけであり、そのような通貨のグループでは介入の話は現在全く出ていません。スイスはやや弱くなっており、利下げをしたり介入をして通貨を安くしようとしています。また、トルコはもはや介入などをあまり行わないようにしているようです。日本だけが非常に安い状態にあり、特別な存在となっています。
円安の原動力は、原油高と今年デビューした新NISAによる海外向けの外貨投信(オール・カントリー)の2つです。財務省は過度な投機筋の動きと言いますが、そのようなものは存在しないでしょう。
国際収支の懇親会でも原油高について相当議論されたようで、原油に代わる原発などの代替エネルギーを再開し、原油の輸入量を減らさないと通貨が強くならないと指摘されています。しかし、それよりも強いのが新NISAによるドル買いであり、そちらについては何も言及されていなかったのが不思議です。
財務省は鈴木大臣ですが、NISAを推進しているのも鈴木金融担当大臣です。そのため、鈴木氏からドルを買っているという発言はしにくいのかもしれません。過度な動きをしているのは投機筋だと言っておいた方が、為替介入をする理由にもなると思われます。
ここ数年を見ていると、8月はドル安になりやすい傾向があります。以前は8月は円高だと言っていましたが、それが広まると少し前倒しになるようで、現在は8月よりも7月の方が円高になる可能性が高いと考えられています。しかし、7月はまずドル高でスタートしています。
10日ごとの上げ下げにはあまり特徴がありませんが、トータルではドル安になっているので、まだ始まったばかりであり、もう少し様子を見ていく必要があります。やはり、ドル安のペースを遅らせているのはオール・カントリーだと思われます。
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