主要通貨ペア（ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円）について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 ：2025年6月13日8時30分
執筆・監修：株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼12日（木）の為替相場
（１）：米大統領「関税率についての書簡送る」
（２）：英経済指標発表
（３）：米PPI 関税の影響は警戒したほどではない
（４）：米大統領 イスラエルの攻撃について発言
▼12日（木）の株・債券・商品市場
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12日（木）の為替相場
期間：12日（木）午前6時10分～13日（金）午前5時55分 ※チャートは30分足（日本時間表示） 出所：外為どっとコム
（１）：米大統領「関税率についての書簡送る」
米国のトランプ大統領は、今後1週間半から2週間で十数カ国の関税率について一方的に設定し書簡を送る考えを表明。「われわれは書簡を送るだけだ。お分かりだろうが、これはディール（取引）だ。それを受け入れることも、受け入れないこともできる」と語った。
（２）：英経済指標発表
英4月国内総生産（GDP）は前月比-0.3％と市場予想（-0.1％）を下回った。3月は+0.2％だった。英4月鉱工業生産は前月比-0.6％と市場予想（-0.5％）以上に落ち込んだ。また、英4月貿易収支は232.06億ポンドの赤字となり、赤字額は市場予想（207.00億ポンド）を上回った。
（３）：米PPI 関税の影響は警戒したほどではない
米5月生産者物価指数（PPI）は前年比+2.6％と市場予想に一致。前月（+2.5％）から伸びがやや加速した。ただ、食品とエネルギーを除いたコアPPIは前年比+3.0％と市場予想（+3.1％）を下回り、前月（+3.2％）から鈍化した。警戒したほどトランプ関税は物価を押し上げていないとの見方が市場に広がった。同時に発表された米新規失業保険申請件数が24.8万件と高止まり（予想24.2万件）したことも相まって米長期金利が低下するとともにドルが下落した。
（４）：米大統領 イスラエルの攻撃について発言
トランプ米大統領は、イスラエルがイランを攻撃する可能性について「差し迫っていると言いたくないが、十分起こり得る状況にあるようだ」と発言。「この地域には多くの米国人がいる。だから退避するよう促す必要がある。近く何かが起きる可能性があり、警告も出さずにミサイルが飛び交うような事態は招きたくない」と語った。
