「MID WHEELS」の最高級フラッグシップブランド「MID EXCLUSIVE」に属する「MTW（Maruka Tailored Wheels）」は、EV（電気自動車）などの次世代モビリティに最適な設計で生み出されたホイールです。｢Tailored（テーラード）｣の言葉が意味する通り、車種専用設計としている点が「MTW｣シリーズの特徴であり、一般的な汎用設計のリプレイスホイールとは異なる機能的付加価値を備えています。今回は、そのなかからテスラ モデル3やモデルY、BYD ATTO3などの純正ハブに適合するように仕立てた2×7メッシュホイール｢MTW TW027｣を紹介します。
「MID WHEELS」のテーラードホイール｢MTW TW027｣
EV向けホイールは、その要求項目も多くなります。重い車重や強大なモータートルクに耐える剛性と強度の確保はEV用ホイールの最低要件と言えるでしょう。
大容量バッテリーによって肥大化した車重を止めるためにブレーキシステムも大きくなるEVは、ホイールも大径となりがちです。ホイールの大径化は、剛性においても不利に働き、航続距離にも影響するホイール重量もかさみます。
テスラをはじめとするEVは、走行性能に加えてデザインにおいても既存のクルマとは異なる点が多く、リプレイスホイールにも相応に高い性能とデザイン性が求められます。
伝統的な2×7クロススポークメッシュデザインをEV向けに仕立てた｢TW027｣は、スポークをより長く見せるリムオーバーデザインを採用することでワンサイズ大きく見えるように視覚効果を働かせ、純正同等のホイールサイズでも十分な存在感を放ちます。
さらに、アウターリム内側のアンダーカット部にはあえて着色せず、アルミの金属色を残すことで平面的になりがちなメッシュデザインに奥行き感を追加。仕上げに、純正ホイールに比べてわずかに車体外側へ出すカスタムカーらしいインセット値としました。
リプレイスホイールならではの特別感を演出しながら、専用のハブ設計により純正ホイールと変わらないフィッティング性を実現したホイールが｢TW027｣です。
EV専用設計ホイールが有するメリット
騒音と振動源となるエンジンが存在しないEVは、それだけ路面から伝わる微振動も感じやすく、設計時はホイールが伝える音や振動の伝播にも配慮する必要があります。
｢TW027｣は静粛性と制振性を向上させるリム設計とし、EV特有の静粛性や乗り心地を損なわない工夫を凝らしています。また、純正サイズタイヤが装着可能な範囲でナローサイズとすることで軽量に仕上げ、電費を伸ばすように配慮しました。
なにより、EV向けのリプレイスホイールにおいて無視できない項目が、ハブセンターのズレが起こす振動です。
リプレイスホイールは多くの車種に適合させるためにハブ径が大きく設計されるのが一般的であり、ハブリングを装着して車体側とホイールのハブセンターを一致させなければ微細なブレによる振動がハンドルに伝わりやすくなります。
｢TW027｣は、ハブ径を純正ホイールと同じ寸法とすることでハブリングを用いずとも振動を防止。加えて、ハブリングの装着が不要であることは、サマータイヤセットからウィンタータイヤセットへの交換時に起こりがちなハブリングの外し忘れに起因するトラブルを未然に防ぐことができます。
｢TW027｣はデザインや性能のみならず、冬タイヤでもカスタムを楽しめるリプレイスホイールであることを念頭に開発されました。
「MTW｣はホイール選びをイージーに
ホイールカラーは｢セミグロスブラック / アンダーカット｣と｢セミグロスブラック / ディスク＋アンダーカットDC｣の2種を用意しました。
｢セミグロスブラック / アンダーカット｣は全体を光沢を抑えた半艶の黒で塗装し、落ち着きある黒でまとめ上げ、アンダーカット部分は金属色を残すことで光の輪のようにブラックカラーのメッシュデザインと調和します。
｢セミグロスブラック / ディスク＋アンダーカットDC｣は、ディスク天面とアンダーカット部のみにダイヤモンドカット（DC）加工を施したモデルです。スポークサイドに残るセミグロスブラックがより濃い影となりダイヤモンドカットされた金属光沢の抑えのきいた輝きと調和します
サイズラインアップは全4サイズであり、｢18インチ×8J｣と｢19インチ×8J｣サイズはハブ径64.1mmとし、テスラ モデル3／モデル Yなどにハブリングなしで適合。カラーはどちらも｢セミグロスブラック / アンダーカット｣です。
｢18インチ×7J｣サイズのハブ径は60.1mmでBYD ATTO3などに適合し、上記2パターンのカラーバリエーションが設定されます。
専用設計のリプレイスホイールを使うメリットは計り知れません。デザインマッチングに優れるのはもちろん、ホイールナットも純正品を使用可能です。なにより上記車種に関しては、装着にあたって面倒なインセット値の計算も不要となります。
ホイール選びをイージーにする点も「MTW｣シリーズが持つ魅力的な付加価値です。
