外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年12月30日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也

目次

▼29日(月)の為替相場
(1):日銀委員、今後も金融緩和調整が必要

▼29日(月)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:FOMC議事録に注目/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

29日(月)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

※左上:ドル円、右上:豪ドル円、左下:ユーロ円、右下:ポンド円
チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1)8時30分 日銀委員、今後も金融緩和調整が必要

日銀は12月18-19日に開いた金融政策決定会合における主な意見を公表。9人の政策委員からは「今後も適切なタイミングで金融緩和度合いの調整が必要だ」との声が挙がった。委員の一人は「日本の実質政策金利は群を抜いて世界最低水準」と指摘。別の委員は、低い実質金利が「円安や長期金利の上昇に影響している面が相応にある」とし「適時の利上げが先々のインフレ圧力を抑制し、長期金利の抑制につながりうる」と主張した。また、ある委員は景気を熱しも冷ましもしない中立的な金利水準までは「まだかなりの距離があると言える」と指摘した上で「当面は数カ月に1回のペースを念頭に利上げすべきだ」と主張した。

29日(月)の株・債券・商品市場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

<最新の株価指数CFDレートはこちら>

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

<外為注文情報はこちら>

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

ドル/円の見通し:市場は年末モード FOMC議事録に注目

昨日のドル/円は約0.4%下落して156.02円前後で取引を終えた。年末が近づく中、持ち高調整と見られる円買いが優勢となり、156円台を割り込む場面もあった。本日も積極的な取引は手控えられる公算が大きい半面、駆け込み的な実需のフローなども予想されることから方向感を掴みづらい相場展開が続きそうだ。材料面では12月9-10日に行われた米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録に注目したい。同会合では3回連続の利下げを決めたが、今後の金利動向については意見が大きく割れていることが明らかになった。なお、米金利先物市場はFOMCが来年1月には利下げをスキップし、3月もしくは4月に追加利下げを行う公算が大きいと見ている。議事録によってそうした市場の見方に大きな変化が生じる可能性は低いものの、日本時間28時というきわめて取引が薄い時間帯に公表されるため、市場の反応が一時的に大きくなることも考えられる。