スポーツ関連銘柄

(写真=Thinkstock/Getty Images)

ヨネックス <7906> などスポーツ関連企業の決算で好調なところが目立ってきている。2015年度の政府予算案では20年開催の夏季東京五輪でのメダル獲得増に向け、スポーツ関連予算は過去最高の290億円を計上。今後のスポーツ振興に向けた動きは強まることが予想される。既に一部ではスポーツ関連設備の更新需要の恩恵を受ける企業も出てきている。

アシックス <7936> やミズノ <8022> などはスポーツのイメージが強いが、アシックスの「オニツカタイガー」などのシューズは海外を中心に大きな人気を集め、ファッション関連としても人気が高い。アウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」がファッション関連として注目されるゴールドウイン <8111> は今後の業績拡大に期待ができそうだ。

ゴールドウイン、ブランド戦略で業績拡大

スポーツウエア・用品のゴールドウインは、競技用競泳水着でトップブランドの一つである「Speedo」から、アウトドアブランドの「ザ・ノース・フェイス」「ヘリー・ハンセン」などの幅広いブランドを展開。特にスキーウエアでは定評があるが、ヨットや自転車向けなどでも過去の五輪で日本選手団に公式ウエアを提供するなどの実績を持つ。

健康志向の強まる現代で人気が高まるアウトドアやランニング、自転車向けも手掛け、中でも近年売上を伸ばすのが「ザ・ノース・フェイス」。アウトドア向けの商品が中心となるが、リュックなどはファッション面でも注目度が高い。同ブランドの売上は、外国人の人気も相まって足元で2ケタの伸びとなっており、大きな成長ブランドの一つとなっている。

一方、今期の連結営業利益は25億円(前期比3.6%増)と過去最高益の更新見通しではあるものの、やや慎重な見通し。スノーボード関連商品といった冬用商品の販売戦略の見直しや在庫整理処理の影響が今期も続くとみていることが影響しているが、前期は直営店を中心とした自主管理売り場拡大やプロパー販売比率の上昇により、前々期比で1.1ポイント粗利益率が改善、業績向上に向けた施策が奏功してきている。

ブランド展開においても前期減収のスポーツウエアブランド「チャンピオン」の事業譲渡を行い、ブランドの選別を進めるなど、今後の採算改善に向けて布石を打っている。一方で、北海道には外国人旅行客に人気の冬季リゾート地に新業態の直営店をオープンし、新たな需要の取り込みも積極化している。

株価は、15日に年初来高値の898円まで買われているものの、株価指標面ではPERは14倍前後にとどまり、過熱感は見られない。今期第2四半期累計(4〜9月)の営業利益予想は損益トントン(前年同期は3億1100万円の黒字)だが、これは販売条件などの変更を進める中で、売上計上時期が第3四半期(10〜12月)以降にずれ込むケースが増えるため。もともと慎重な業績予想でもあり、スポーツ関連の盛り上がりと採算改善次第では増額の可能性が有りそうだ。

このほか、スポーツ関連では、デサント <8114> の今3月期の連結営業利益予想は100億円(前期比9.5%増)、年間配当予想は17円(前期15円)に引き上げと好調。また、スポーツを通じた健康意識の高まりも予想されることから、スポーツクラブやホテルを運営する東祥 <8920> 、ルネサンス <2378> などが注目を集める可能性もあるだろう。(5月19日付株式新聞掲載記事)

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