逃げ場がない投資資金
6月に入り、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は「ボラティリティの高い局面に市場は順応する必要がある」と発言した。その結果、ドイツ国債の利回りが急上昇したのは周知の通りだ。米国の利上げをめぐる警戒感が高まっていただけに、この発言は火に油を注ぐ結果となった。
日本における超低金利は、人為的に作られた相場だ。日本の金利がすぐに大きく上昇するとは考えにくいが、人為的に作られた相場はいつかどこかで破綻する。株式と債券をバランス良く組み込んでリスクの低減効果を狙うことは、もはや絵に描いた餅なのかも知れない。(ZUU online 編集部)