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(写真=PIXTA)


中古住宅、個人で売買

ソニーとヤフーが不動産分野で資本・業務提携をするとの記事です。ソニーの不動産子会社にヤフーが出資し、2015年中にネットで中古住宅を売買できるサービスを作るそうです。まずは東京23区内のマンションからスタートするようです。

このサービスは不動産業界に革命的な変化をもたらす可能性があります。不動産仲介の場合、売り手からも買い手からも手数料が貰えるので、売却の委託を受けた不動産会社はなんとか自社で買い手を見つけようとします。そうすれば、両方から手数料が貰えるからです。

他社顧客に自社顧客の物件を買われてしまうと、売り手からしか手数料が貰えません。だから、積極的に自社以外の顧客に告知するインセンティブがありません。この商習慣によって、基本的には買い手が有利、売り手が不利だったのです。

今回の改革によって、更に多種多様な不動産物件が流通することになりそうです。当然、ヤフーとソニーが注目されるのですが、意外な関連銘柄としては、首都圏で投資用ワンルームマンションを販売しているアーバネットコーポレーションにも追い風となるかもしれません。

中古投資用ワンルームマンションを売却する場合、今までよりも有利な価格で売れる可能性があるからです。新築の投資用ワンルームマンションの販売に、意外な追い風となりそうです。更に連想ゲームを広げると、賃貸住宅の一括借り上げ専業の日本管理センターも受託物件の増加につながりそうです。

■アーバネットコーポレーション <3242> 325円

■日本管理センター <3276> 1,730円

■ソニー <6758> 3,422.5円

■ヤフー <4689> 491円


今日のポイント

欧米の株式市場の下げは限定的でした。東京市場の下げは過剰反応となったようです。7日は反発が想定されます。日経平均の上値抵抗ラインとしては、シカゴ日経平均先物20,275円、心理的節目20,300円、25日移動20,392円、3日安値20,431円等が想定されます。

藤本誠之(ふじもと・のぶゆき)
SBI証券 投資調査部シニアマーケットアナリスト

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