シンガポールを拠点とするデジタル・アセット会社Digix が、金(きん)などの現物資産をトークン(代用通貨)化させるブロックチェーン・プラットフォーム「Digix Proof of Asset (PoA)」を完成させた。システムは非常にシンプル。金1gにつき1DGXトークンが発行され、将来的に再び金に変換することも可能だ。

ブテリン氏「様々な資産のデジタル化はブロックチェーンの発展に必須」

インターナショナル・ビジネス・タイムズによると、次世代分散型アプリケーションプラットフォーム「イーサリアム」などを経由して資産の所有者を特定するため、サードパーティーによる認証が不要。リアルタイム取引の表示に向けて現在準備が進んでいるイーサリアムの分散型オープンソース「EtherEx」や、ほかのアプリとの互換性もあり、PoAユーザーは「イーサリアム・ウォレット」を利用できるようになる。

Digixのアンソニー・エウフェミオCTOは「分散型P2Pプラットフォームの幕開けだ」と物理的資産のデジタル化を実現したPoAがブロックチェーン最大のアプリとして、世界中に新たなチャンスをもたらすことを確信している。

またイーサリアム・ファンウデーションの中心人物であるビタリック・ブテリン氏も、「様々な資産をデジタル化して現実の世界で流通させるという発想は、ブロックチェーンが次のレベルに進むうえで欠かせないステップだ」と、画期的な新アプリの登場に期待を隠せない様子だ。(ZUU online 編集部)