(写真=PIXTA)
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かつては女性が好きな男性にチョコレートを贈って愛を告白する日だったバレンタインデー。最近はその様相が変化している。「本命チョコ」「義理チョコ」のみならず、女性同士で贈りあう「友チョコ」、大勢で贈りあう「シェアチョコ」まで登場している。このところ「逆チョコ」も定着してきているようだ。

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「愛を告白する日」ではなくなった?

江崎グリコが発表した「バレンタイン事情2016」(2016年1月6日)によると、2015年に好きな人・告白したい人にチョコを“あげた”女性は8.7%と1割以下に過ぎなかった。一方で、15年のバレンタインデーにチョコをもらった女性は69.2%と7割近くが“もらった”という結果だ。

この女性たちは誰からチョコをもらっているのかというと、断トツで「女性の友達」だという。その割合は中学生・高校生ほど高い傾向にあり、女性は若い頃から、バレンタインデーにはチョコをあげると同時に、もらうことがあたりまえになってきているということになる。

贈られたいという女性の心理「逆チョコ」「逆バレンタイン」の効果

バレンタイン商戦も花盛りのこの季節、特設チョコレート売り場には、キラキラと輝くおいしそうな高級チョコレートがずらり並ぶ。売場に足を運んだら、女性が「自分もチョコレートがほしい」と思うのは当然といえないだろうか。チョコを贈ると「親しくなれる」「感謝を伝えることができる」など、チョコの効果にも気づいている女性だからこそ、女性へのチョコのプレゼントは絶対に喜ばれると確信しているのだ。

現在、女性がチョコをもらうのは当たり前で、贈られると相手の女性も嬉しいと分かっている。この事実にそろそろ大人の男性は気づいてもいい頃なのかもしれない。

そこで意識すべき「逆チョコ」だが、前出の調査によると、今年のバレンタインデーにチョコをあげる予定の男性は約25%。高校生では3人に1人という結果もあり、年々確実に定着してきているようだ。贈る相手としては、「妻」「付き合っている人」「母親」が上位を占め、「好きな人、告白したい人」も多くなっている。

実は、女性からすると「逆チョコ」や「逆バレンタイン」をされたいのは夫や恋人らしい。バレンタインのこれまでの常識からの意外性があるからこそ深い愛情を確認できる。それが大人の「逆チョコ」「逆バレンタイン」なのだろう。大人の男性が妻や恋人に贈るとより効果的ということになる。。

女性も感激、センスあふれる今年のラインアップ

今年もバレンタインチョコレートが数多く販売されているが、なかでも女性が贈られて感激しそうなものをいくつか紹介したい。

グランドハイアット東京、フィオレンティーナ ぺストリーブティックの「ショコラ コスモス」(2800円税別、以下同)は、惑星をイメージさせるショコラボールの中に、ボンボンショコラやハート型のチョコレートなどが入った限定バレンタインスイーツだ。

ホテルニューオータニ、パティスリーSATSUKIの「オリジナルボンボンショコラ」(9個入2200円ほか)は、シェフパティシエが一つひとつこだわった作品を詰め込んでおり、真っ赤なボックスも女性の心をつかむだろう。東京マリオットホテルのペストリー&ベーカリーGGCo.のジュエルチョコレートボックス「ビジュー」(5093円)はまさに宝石箱を開けたようなきらめきを放つ。

一方、バレンタインシーズンにしか一般販売されない幻のショコラに「YVAN VALENTIN」(イヴァン ヴァレンティン)がある。アメリカ・ロサンゼルスのプライベートチョコレートブランドで、人気の高いチョコレートだが、五つ星ホテルやハリウッドスターなど限られた人を顧客としている。今年の「YVAN VALENTIN 2016」は、全国の十数店の百貨店で販売されるようだが、人気なので早々に完売してしまう可能性もある。

ブルガリ銀座タワー10階にある「BVLGARI IL CIOCCOLATO(ブルガリ イル チョコラート)」は、ブルガリが世界で唯一日本だけで運営しているチョコレートショップ。バレンタイン数量限定「ルイ・エ・レイ2016」(3800円)などでその世界観を堪能できるはずだ。
限定品に限らず、定番のチョコを贈っても、もらったほうが喜んでくれるはずだ。これまで「逆チョコ」なんて考えたことがなかった男性も、今年は大切な人に贈ってみてはどうだろうか。(ZUU online 編集部)