スプレッド 狭い取引所
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仮想通貨の販売所取引では「スプレッド」が発生します。スプレッドは取引所や通貨、タイミングなどによって異なるため、正確に把握するのは難しいかもしれません。そこで本記事では、国内外における仮想通貨取引所のスプレッドを紹介します。

この記事でわかること
  • 最もスプレッドが狭い取引所はDMM Bitcoin
  • 取引所取引では実質的にスプレッドがほとんどないかからない
  • 取引量が多い時間帯のほうが狭いスプレッドで取引しやすい
ヨーロピアン(専門家)
ヨーロピアン
仮想通貨 専門家

仮想通貨投資の初心者はどのような勉強をしたらいいでしょうか。

まずはBTCやETHなど代表的なトークンを買って、自分の管理するウォレットに出金するなどして、実際の送受金を試してみてください。 実際のところ取引所内で売買するだけなら技術的なことを学ぶ必要性はあまりないのですが、 生のブロックチェーン技術を体感してみることで投資対象への理解がぐっと深まります。 情報技術をベースにした資産なので、これができるのとできないのとで可能になる運用方法の幅が違うのも確かです。

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仮想通貨の国内取引所をスプレッドで比較

スプレッドが広いと取引コストが高くなるため、なるべくスプレッドが狭い取引所で取引したほうが有利といえます。まずは、以下の表で国内取引所のスプレッドを比較してみましょう。

取引所スプレッド(販売所取引)
ビットコインイーサリアム
Coincheck(コインチェック)163,000円10,000円
DMM Bitcoin5,000円1,000円
GMOコイン133,000円7,000円
BITPOINT(ビットポイント)10,000円1,000円
Zaif(ザイフ)166,000円9,000円
参照:CoincheckDMM BitcoinGMOコインBITPOINTZaif
※2022年7月13日 午前10時前後のスプレッドです
※あくまでも目安としてご覧ください

Coincheck(コインチェック)

おすすめポイント Coincheck
(画像=ZUU online編集部)

Coincheck(コインチェック)では、ビットコインが約163,000円、イーサリアムが約10,000円のスプレッドが発生します。今回調査した取引所の中では、比較的スプレッドが広い取引所といえるでしょう。

しかし、Coincheck(コインチェック)では「取引所取引」を利用できます。取引所取引では実質的なスプレッドはほとんどかからず、Coincheck(コインチェック)では取引手数料も無料です。対象通貨はビットコインやイーサリアムを含めた4種類のみですが、取引コストを大幅に抑えられるでしょう。

比較的初心者でも分かりやすかった。 数字のところをタップすると説明が出るなどの機能があるとより安心ですね。

引用元:Google play

とても使いやすいです。初めてなので不安もありましたが、触っていく内に覚えていく感じですかね?しいて言えば、税金の申告が簡単に出来る機能があればいいな~と思います。アメリカのスタートアップで仮想通貨の確定申告専用のアプリが開発されたみたいですね。

引用元:Google play

色々と手数料が掛かります。 コインを購入する方法が2種類あり『販売所と取引所』 販売所で購入すると手数料が取られます。 取引所で購入すると手数料はかかりませんが、非常に分かりにくい場所にあります。 色々なサイトで無料無料言っていますが騙されました。 ただチャット機能が付いていて教えてくれた方が居たので★2です。

引用元:Google play

評価損益が分からないのはあまりに致命的

引用元:App Store

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DMM Bitcoin

おすすめポイント_DMM Bitcoin
(画像=ZUU online編集部)

DMM Bitcoinでは、ビットコインが約5,000円、イーサリアムが約1,000円のスプレッドが発生します。今回調査した取引所の中では、最もスプレッドが狭い取引所です。Coincheck(コインチェック)のように取引所取引は利用できませんが、業界でもスプレッドが狭い業者といえるでしょう。

分かりやすく作られていて操作しやすい。

引用元:Google play

キャンペーンが凄く魅力的でわかりやすい操作で一番いいアプリだと思います。

引用元:Google play

送金がめちゃくちゃ遅く、15万円程度の機会損失をくらいました。。coincheckとかと同じ送金速度だと舐めると痛い目みます。個人的に使用不推奨です。

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皆さんのおっしゃる通り送金が不便です。他の取引所みたいに少額でも送れるようにして欲しいです。

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DMM Bitcoinで口座開設をする

GMOコイン

おすすめポイント_GMOコイン
(画像=ZUU online編集部)

GMOコインでは、ビットコインが約133,000円、イーサリアムが約7,000円のスプレッドが発生します。販売所取引のスプレッドとしては高い水準といえるでしょう。ただし、GMOコインでは「取引所取引」が利用でき、現物取引ではビットコインやイーサリアムを含む全21銘柄、レバレッジ取引では5銘柄を取引できます。

レバレッジ取引の取引手数料は無料ですが、現物取引においては以下の取引手数料がかかります。

  • Maker:-0.01%または-0.03%
  • Taker:0.05%または0.09%

【取引所に関するよくある質問】

Q Maker、Takerとはなんですか?

A 「取引所(現物取引)」で使用する板に出ている指値注文について売買が成立した際に、その指値注文を出していた取引参加者のことを「Maker」、その相手方となる注文を発注した側のことを「Taker」といいます。

引用:GMOコイン「取引所に関するよくある質問

Makerの場合はマイナス手数料となっており、約定金額に応じて日本円を受け取れます。なお、GMOコインでは「Post-Only」というシステムを導入しており、Makerとなる注文のみが発注されるように設定できます。

高機能、多機能ですが、とても使いやすいです。 ただ、現物取引でも特殊注文を使えるようになると、もっと良くなると思います。

引用元:Google play

ガッツリ投資する方に向いているかどうかは分かりませんが、出金時に手数料を取られないので、マイニングからの出金用途で使うのにはオススメです

引用元:Google play

ワンタイムパスワードがSMSじゃなくてメールで来るのと、入金する度に生年月日と口座番号や合言葉を入力させられるのが面倒。 それと、現在取引所にいるのか、販売所にいるのか等が分かり難い。

引用元:Google play

何回も本人確認に挑戦してやっと送信できたと思ったら審査で落ちる。他のアプリよりも遥かに劣るのでやめた方がいいですよ。

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BITPOINT(ビットポイント)

おすすめポイント_BITPOINT
(画像=ZUU online編集部)

BITPOINT(ビットポイント)では、ビットコインが約10,000円、イーサリアムが約1,000円のスプレッドが発生します。今回調査した取引所の中では、「DMM Bitcoin」に次いでスプレッドが狭い取引所です。

BITPOINT(ビットポイント)では「取引所取引(BITPOINT PRO)」も利用でき、ビットコインやイーサリアムなどを含めた9銘柄を取引できます。なお、取引所取引における取引手数料はかかりません

ビットコインの中で使いやすいです。ちなみに初心者です。

引用元:Google play

クチコミ見る限り評判悪いけど、いざ使ってみると全然問題ないかな。

引用元:Google play

販売所のみなので、イーサリアムであれば相場より1万以上高くなる。即時入金は即時反映されないので注意が必要。出金も翌々営業日なのね遅い。。。手数料無料よりサービスに問題あり。即時性が重要な暗号資産だからこそオススメしません。

引用元:Google play

あまりにもアプリが重い インストール後2週間ほどは問題なく使えてました。 ですが、スマホ側の空き容量等は変わっていないのに、アプリを開いて数秒で落ちます。 価格も見れず、チャートも見れず、、、 すぐに落ちるためお金を動かす事自体不可能です。 お金を扱うアプリとしてあまりにも不備が多いと思います

引用元:Google play

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Zaif(ザイフ)

おすすめポイント_Zaif
(画像=ZUU online編集部)

Zaif(ザイフ)では、ビットコインが約166,000円、イーサリアムが約9,000円のスプレッドが発生します。今回調査した取引所の中では、比較的スプレッドが広い取引所といえるでしょう。しかし、Zaif(ザイフ)でも「取引所取引(Orderbook trading)」が利用でき、実質的なスプレッドはほとんどかかりません

取引所取引に対応する仮想通貨ペアは、ビットコインやイーサリアムなどを含めた全14銘柄です。取引手数料はMakerが0%、Takerが0.1~0.3%かかります。

素晴らしいチャート機能

引用元:App Store

普通につかえます

引用元:App Store

売り気配値と買い気配値の表示も少なく全体の把握がしにくい上にポートフォリオも分りづらいアプリでトレードするには使えな過ぎる

引用元:App Store

使う気になれなかった。

引用元:App Store

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仮想通貨の海外取引所をスプレッドで比較

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続いて、海外取引所のスプレッドも比較してみましょう。

取引所スプレッド(販売所取引)
ビットコインイーサリアム
BINANCE(バイナンス)取引所取引のみ
FTX(エフティーエックス)取引所取引のみ
Coinbase(コインベース)約1.99%
kraken(クラーケン)一律1.5%
Bybit(バイビット)取引所取引のみ

取引所取引のみを行っている取引所がいくつかありますが、それらの取引所には実質的にスプレッドはほとんどありません。とはいえ、取引所によって多少の価格差があり、手数料体系もそれぞれ異なるため、詳細を後述します。

BINANCE(バイナンス)

BINANCE(バイナンス)で利用できるのは「取引所取引」のみであり、実質的なスプレッドはほとんどありません。取引タイミングによっては数ドル程度の差が生じることはありますが、日本円で換算しても数百円程度の価格差です。

ただし、BINANCE(バイナンス)が設定する「ユーザーレベル」に応じて以下の手数料がかかります。

レベル30日間の取引量
(BUSD)
BNB残高Maker/Taker
一般ユーザー0~0~0.10%/0.10%
VIP11,000,000~25~0.09%/0.10%
VIP25,000,000~100~0.08%/0.10%
VIP320,000,000~250~0.07%/0.10%
VIP4120,000,000~500~0.07%/0.09%
VIP5200,000,000~1,000~0.06%/0.08%
VIP6500,000,000~1,750~0.05%/0.07%
VIP71,000,000,000~3,000~0.04%/0.06%
VIP82,500,000,000~4,500~0.03%/0.05%
VIP95,000,000,000~5,500~0.02%/0.04%
(参照:BINANCE「取引手数料」)
※キャンペーン等含まず
※「30日間の取引量」及び「残高」をそれぞれ満たした場合
※「BUSD(Binance USD)」は米ドルと等価
※1BNB(Binance Coin)=約230ドル(2022年7月14日時点)

バイナンスで口座開設をする

FTX(エフティーエックス)

FTX(エフティーエックス)で利用できるのは「取引所取引」のみであり、実質的なスプレッドはほとんどありません。しかし、取引タイミングによってはビットコインが数千円程度、イーサリアムが数百円程度の価格差が生じます。また、FTX(エフティーエックス)が設定するユーザーレベルに応じて以下の手数料がかかります。

レベル30日間の取引量
(USD)
MakerTaker
10~0.020%0.070%
21,000,000~0.020%0.060%
35,000,000~0.015%0.055%
410,000,000~0.015%0.050%
515,000,000~0.010%0.045%
635,000,000~0.010%0.040%
(参照:FTX「取引手数料」)

FTXで口座開設をする

Coinbase(コインベース)

Coinbase(コインベース)で利用できるのは「販売所取引」のみで、片道約1.99%の取引コスト(スプレッド込み)がかかります。仮に、1BTC=250万円で買付した場合の取引コストは約49,750円となるため、取引所取引が利用できる取引所と比較すると高い水準といえるでしょう。

ただし「販売所取引」のみで比較すれば、国内取引所の「Coincheck(コインチェック)」や「GMOコイン」などと比べてスプレッドは狭い水準です。

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kraken(クラーケン)

kraken(クラーケン)は、販売所取引における手数料を一律1.5%としており、手数料にはスプレッドも含まれます。仮に、1BTC=250万円で買付した場合の取引コストは約37,500円です。

kraken(クラーケン)では取引所取引も可能で、直近30日間の取引量に応じて手数料を設定しています。

直近30日間の取引量
(USD)
MakerTaker
0~50,0000.16%0.26%
50,001~100,0000.14%0.24%
100,001~250,0000.12%0.22%
250,001~500,0000.10%0.20%
500,001~1,000,0000.08%0.18%
1,000,001~2,500,0000.06%0.16%
2,500,001~5,000,0000.04%0.14%
5,000,001~10,000,0000.02%0.12%
10,000,000~0.00%0.10%
(参照:kraken「手数料体系」)

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Bybit(バイビット)

Bybit(バイビット)は取引所取引のみで、実質的なスプレッドはありません。ビットコインとイーサリアムのASK(買値)とBID(売値)の差は約0.01~0.1ドル程度であり、日本円で数円から数十円程度の差しかありません。

ただし、Bybit(バイビット)ではユーザーレベルに応じて以下の手数料がかかります。

VIPレベル直近30日間の取引量
(USD)
MakerTaker
通常0~0.10%0.10%
VIP11,000,000~0.06%0.06%
VIP23,000,000~0.05%0.05%
VIP36,000,000~0.04%0.04%
Pro110,000,000~0.03%0%
Pro 230,000,000~0.025%0%
Pro 360,000,000~0.02%0%
(参照:Bybit「手数料体系」)

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スプレッドを安く抑えるための取引所選びと方法を紹介!

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仮想通貨の取引で利益を増やすには、取引コストを抑えることが重要です。取引所によってはスプレッドが大きなコストになるため、なるべくスプレッドを安く抑える方法や取引所の選び方を紹介します。

個人間の取引ができる取引所形式を利用する

「販売所取引」は仮想通貨取引所と取引するのに対し、「取引所取引」はユーザー同士の取引となります。そのため、取引所取引は実質的にスプレッドがほとんどありません

ビットコインの場合、販売所取引では10万円以上のスプレッドがかかるケースもありますが、取引所取引での価格差は数百円程度で済む可能性があります。手数料が別途かかる取引所もありますが、スプレッドと比べれば低コストで済みます。

そのため、なるべく手数料が安く、取引所取引に対応した取引所を選ぶとよいでしょう。ただし、取引所形式での取引は販売所取引に比べて複雑なため、慣れるまでに多少時間がかかるかもしれません。

価格変動が激しい時に取引しない

一般的に、価格変動が激しくなるとスプレッドが拡大する傾向にあります。相場状況の急変などによって価格がどちらか一方に傾くと、買い注文または売り注文もどちらかに偏り、流動性が失われるケースがあるためです。

スプレッドの変動は流動性に起因する部分が大きいことを頭に入れ、なるべく変動が少ないタイミングで取引しましょう。

通貨ごとにスプレッドは異なるので取引所を変える

スプレッドの幅は通貨や取引所によって異なります。買付したい通貨のスプレッドは複数の取引所で確認しましょう。すでに取引所を利用している場合は、他の取引所で取引したほうがスプレッドを抑えられる可能性もあります。定期的に他の取引所のスプレッドも確認し、なるべくスプレッドが狭い取引所に変えるのも一つの方法です。

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スプレッドとは?

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スプレッドとは、ASK(買値)とBID(売値)の価格差のことを指します。スプレッドは通貨の種類や取引所によって異なり、取引のタイミングによっても異なります。Coincheck(コインチェック)のビットコイン販売所における取引画面を基に、実際のスプレッドを見てみましょう。

Coincheck「ビットコイン販売所」
Coincheck「ビットコイン販売所」
(引用:Coincheck「ビットコイン販売所」)

上の画像は、同じタイミングでの買付金額と売却金額です。1BTCを買付するのに「2,860,200円」かかるのに対し、同じタイミングで売却する場合は「2,690,500円」にしかなりません。この差額である「169,700円」がスプレッドです。つまり、販売所取引で買付直後に売却すると、およそ17万円損することになります。

取引手数料との違い

スプレッドはASK(買値)とBID(売値)の価格差を指すのに対し、取引手数料は取引自体にかかる費用のことを指します。一般的に「販売所取引」では取引手数料が発生しませんが、「取引所取引」では手数料が発生するケースがあります。

取引手数料は「仮想通貨の買付金額や売却金額に対して数%」といった形でかかるのが一般的で、取引所によって手数料率は異なります。取引手数料を無料とする取引所もあり、例えばCoincheck(コインチェック)の手数料は無料です。

通貨による違い

通貨ごとに時価総額や取引量、流動性などが異なるため、それぞれスプレッドも異なります。取引量が少なく流動性が低い仮想通貨はスプレッドが拡大しやすい傾向にある一方で、ビットコインのような取引量が多く流動性が高い仮想通貨はスプレッドが安定しやすくなります

また、ビットコインやイーサリアムなどの主要通貨は取引所取引の対象銘柄に設定している取引所が多く、販売所取引のようにスプレッドを気にする必要がありません。

スプレッドは時間帯によって変動する

取引参加者が少なくなる時間帯は流動性が低くなるため、スプレッドが拡大しやすくなります。例えば、日本人の取引参加者が多い通貨であれば、深夜や早朝などの時間帯は取引量が少なくなり、流動性が低下します。

なるべく取引量が多い時間帯のほうが狭いスプレッドで取引しやすいでしょう。

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