モーニングスターは確定拠出年金加入者向けに、ロボ・アドバイザー運用ツールを活用した独自の投資助言ツールの提供を始める。加入者の掛け金や積立金の最適な資産配分と商品選定を助言するもので、ロボ・アドバイザーによる運用ツールを確定拠出年金加入者向けに提供するのは国内初の取り組みという。

投資助言業務を手掛ける100%出資子会社のモーニングスター・アセット・マネジメントを通じて取り組む。ロボ・アドバイザー運用ツールはすでに投資信託の販売金融機関数社が導入しており、これをカスタマイズして確定拠出年金を採用する企業に提供する。

これまでモーニングスターは確定拠出年金採用企業向けサービスとして、商品ラインナップ分析や加入者への投資教育セミナーなどを提供してきた。これにロボ・アドバイザー運用ツールによる投資助言サービスを付加する。

企業型確定拠出年金の実施事業主数は2016年1月現在で2万社を超えており、加入者は増加している。主婦や公務員など個人型確定拠出年金の加入対象者拡大などを盛り込んだ「確定拠出年金法等の一部を改正する法律案」が現在、国会で審議されているが、改正法案が成立すると確定拠出年金市場のさらなる拡大が見込まれる。

今後、モーニングスターは確定拠出年金を採用する企業向けサービスに加え、市場拡大が予想される個人型確定拠出年金市場でも総合的な投資教育や投資助言サービスを提供していく考えだ。( FinTech online編集部

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