◯参加企業のピッチ、サービス内容

・ moggy 電子クーポンやチケットを一元管理できるモバイルアプリ

moggyはiPhoneなどのスマートフォン用に、管理が面倒になりがちな電子クーポンやチケットを、一元管理出来るアプリを開発・提供している会社です。

通常webからクーポンやチケットを入手して使おうとしますと、印刷する手間がかかったり、無くさないよう管理したりと面倒が多いです。
moggyはそんな課題を解決するために作られたアプリで、利用者は所持する電子クーポンやチケットを、一つのアプリの中で管理でき、さらに実際のイベントや店舗にて、紙と同じように"モギって"使えるという操作性が魅力です。

会場でデモンストレーションを見せて頂きましたが、とても便利そうでした。
お店側がwebでクーポンを発行する際、モギーのシステムに登録する必要があるそうなので、多くのお店やイベントで利用されるようになると良いですね。

・Coiney スマホがあれば導入出来る、低コストなクレジットカード決済システム

Coineyは、スマートフォンに専用のカードリーダーを挿すだけでカードリーダーになり、簡単にクレジットカード決済を導入出来るようになるサービスです。

日本でクレジットカードは3.3億枚発行されており、単純に計算すれば1人3枚のカードを持っているといえるほど、クレジットカードは普及しています。しかし、実際にクレジットカードを利用出来る店舗は11%しかありません。クレジットカードでの決済を可能にするために、店舗側がクリアするべきハードルが高いことが原因です。

一般に導入費が10万円、また買い物毎に手数料5〜8%ほど発生し、さらに審査などの導入プロセスも複雑で、大手以外の店舗での導入は難しいのが現状です。それに対して、Coineyは導入費は0円、手数料は4%、導入プロセスも簡便化されています。

サービスのオープン以降、申込も殺到しているようで、今後の成長が楽しみな企業ですね。

・ユビレジ ipadを使った低コストなポスレジシステム

最後の「ユビレジ」は、iPadがあれば導入出来る低コストなポスレジシステムです。

(ポスレジはPOSシステムに繋がったレジの略で、レジに購買者の性別や見た目の年齢などの属性情報を入力する機能がついており、いつ・どんな商品が・誰に売れたかを記録出来るレジです。マーケティングや在庫管理に活かすことを目的に、大手の小売店ではほぼどこでも使われています。)

実際の利用方法ですが、店舗はiPadを注文伝票兼レジとして使い、会計を処理します。入力された情報は直ぐにインターネットにアップされ、情報処理されますので、売上の分析などに活かせます。
注文の入力時に顧客情報も登録することが出来るため、美容室など顧客情報を把握したいお店にとって使い勝手が良さそうです。

以上が当日ピッチされた企業やサービスの概要です。

今回紹介されたサービスはどれも、店舗の開店や営業を支援するものになります。大手の小売店や飲食店などでもコストカット用に導入出来ますが、個人商店などで開店時のハードルを下げる効果も高そうでした。小売り・飲食業会の活性化に一役買いそうな勢いを感じます。

リテール(個人向け)金融の世界でも使い勝手の良いサービスがもっと現れて、個人の運用者の方に取って望ましい形で、業界が活性化すると良いですね。

【参考】
レジ前での行動が変わる!人々の生活に影響を与える決済系スタートアップたち
これからの生活に変化をもたらす−決済系スタートアップが語る「テクノロジーと決済の未来」−11月21日のサロン