バフェット
(写真=Thinkstock/Getty Images)

フォーブスの長者番付が発表され、総合ランキングの1位はビル・ゲイツ氏であった。今回は主に金融業界で活躍する人たちに絞った大富豪ランキングを紹介しよう。

日本人は選出されなかったが、日本の金融機関はメガバンクを筆頭に同族経営ではなくサラリーマン経営者がほとんどのため、いくら高い報酬を貰っているとしてもこのランキングに載るほどの資産を持つことは現状難しいだろう。しかし、違う視点から見ると欧米ほど金融業界内での大きな報酬格差が存在していないことがこのランキングから再確認できる。

ランキングには多くのアメリカ人がランクインしたが、3位となったサウジアラビアのアル=ワリード・ビン・タラール、4位にランクインしたブラジルのジョセフ・サフラというようにアメリカ以外の金融業界の億万長者も多く生まれている。

また、トップ10には惜しくも入らなかったが中国から7人、韓国から3人がフォーブス長者番付の金融業界編に選出されている。

ただ、このランキングは個人資産のみを考慮しており、自身の資金をファンド内に入れている分は計算に含まれない。もしかすると世の中にはさほど知られていない金融業界の隠れた億万長者たちが多くいるかもしれない。

それでは、世界大富豪ランキング、金融業界編トップ10を見てみよう。

10位 ロナルド・ペレルマン 121億ドル

1943年生まれのアメリカ人。大型の企業買収を複数手がける。のちにレブロン基準と呼ばれるようになった化粧品会社レブロンがホワイトナイトによる買収防衛策を否認した判決を勝ち取った人物としても知られている。

9位 スティーブ・コーエン 127億ドル

1956年生まれのアメリカ人。ヘッジファンドSAC社の創業者。インサイダー取引で史上最高額の6億ドルを支払うことでSEC(米証券取引委員会)と和解した上に、SACキャピタルの運営も禁止された過去がある。

8位 アビゲール・ジョンソン 131億ドル

1961年生まれのアメリカ人。米大富豪、エドワード・ジョンソン3世の娘。1986年に米ハーバード・ビジネス・スクールで経営学修士を取得した2年後、祖父ジョンソン2世が創立し、父親が会長を勤める投資信託会社、フィデリティ・インベストメンツに入社。2014年社長に就任。

7位 ジェームス・ハリス・シモンズ 155億ドル

1938年生まれのアメリカ人。イギリスのフィナンシャル・タイムズには「最も賢い億万長者」と名付けられたこともあるシモンズ氏。ハーバード大学やマサチューセッツ大学で数学教授だったという意外な経歴の持ち主。自身が創業したヘッジファンド運用会社ルネサンス・テクノロジーの社員は統計学、数学などで博士号を持つ者が多い。

6位 レイ・ダリオ 156億ドル

1949年生まれのアメリカ人。世界最大級のヘッジファンド、ブリッジウォーターの創業者。12歳のときにはバイトで稼いだ300ドルを元手に投資を始め、1974年にハーバード・ビジネス・スクールで博士号を取得している。自身がファンド内に入れている資金も合わせると、世界一の大金持ちではないかとまで言われている人物だ。