「見て」楽しむ絶景から「泊まって」感動する絶景へ
日常では味わえない驚きと感動――旅先で出会う絶景には、人生を豊かにする様々な効能がある。
以前は、海外旅行で人気の場所といえば定番のリゾート地が上位を占めていた。しかし、昨今の旅行動向をみると、よりディープな場所が注目を集めているようだ。
さらに、絶景は「見て」楽しむものから「泊まって」体感するものへと、関心の方向が変わりつつある。世界には、一度は泊まってみたいと思うホテルがたくさん存在するが、今回は泊まることでしか出会えない、驚きの絶景があるホテルを選りすぐって紹介しよう。
一度は泊まってみたい世界の絶景ホテル
スカイロッジアドベンチャースイート (ペルー)
スリルある絶景を楽しめる「スカイロッジアドベンチャースイート」。セイクリッド峡谷の中腹、地上約400メートルの位置にカプセル状の宿泊施設が設置されている。
この部屋に行く方法は限られており、「ヴィアフェラータ」というイタリア語で「鉄の道」を意味する鎖や梯子を使っていくルートと、ロープを滑車で滑るジップラインの2つのみ。決して広くはないが最低限の設備があり、まるで子供の頃の秘密基地で過ごしているかのような体験ができる。
カッパドキア・ケーブ・リゾート (トルコ)
奇岩と洞窟が織りなす、不思議な景観が広がるカッパドキア。世界遺産に登録されている、トルコを代表する人気観光地だ。
「カッパドキア・ケーブ・リゾート」はこの絶景を望む丘の斜面に建ち、ホテル内は洞窟を改造してつくられている。このホテルが誇る絶景は、客室から望む夕日。カッパドキアを真っ赤に染める景観は、感動のひと時になるだろう。また、早朝にホテル周辺を散策すると、朝焼けに染まる谷を見ることができる。
ロイサバ ウィルダネス (ケニア)
アフリカの雄大な大地に包まれて眠りたい。そんな願いを叶えてくれるのが、サバンナを一望する丘に建つ「ロイサバ ウィルダネス」だ。
絶景との出会いがあるのは、天井も窓もない、まさに大自然のなかに設置された「スターベッド」。満点の星空を眺めながら眠りにつき、大地を染める朝日とともに目覚めるという驚きの体験が待っている。敷地内には、広大な大地を見渡すプールがあり、水を飲みにくるかわいらしい野生動物の姿もみられる。
アマンギリリゾート (アメリカ)
アリゾナ州との境界に近いユタ州のキャニオン・ポイントにあり、グランド・ステアケース・エスカランテ国定公園の壮大な景観のなかに佇むホテル。デザインやインテリアも、まるで峡谷の一部のような趣で、ホテル自体が自然に溶け込んでいるのが特徴だ。
ホテルの中央には巨大な岩を囲むようなプールがあり、プールサイドに配されたデイベッドに寝転がりながら、キャニオンの雄大な姿を眺めることができる。
カクシラウッタネンホテル (フィンランド)
死ぬまでにオーロラを見たいと思っている人は多いだろう。オーロラといえば、極寒に耐えながら眠らずに待つというイメージがあるが、このホテルには「ガラス・イグルー」といわれるガラス張りの客室があり、ベッドにもぐったままオーロラの出現を待つことができるのだ。
もしオーロラを見られなくても、北極圏の空に輝く星を眺める時間は、忘れられない思い出になるだろう。
ラデラ・セントルシア・リゾート (セントルシア)
カリブ海や世界遺産に登録された「スーフリエール峡谷」が一望できる山の間に建つ「ラデラ・セントルシア・リゾート」。
不要な壁が取り払われた開放的な空間は、訪れるものを都会の喧騒から開放し癒やしてくれる。太陽がピトン山とカリブ海に落ちる風景は特に神秘的だ。太陽が沈む瞬間、グリーンフラッシュ(緑の光)が見えたら、幸運が舞い降りてくるという言い伝えあるのも納得の絶景を見ることができるだろう。
カティキエスホテル (ギリシャ)
南エーゲ海に浮かぶサントリーニ島は、奇跡の島と称されるほど、世界有数の絶景ポイントが点在する場所。紺碧の海に面した「カティキエスホテル」では、息をのむような美しい景観を客室やプールから存分に楽しめる。
なかでも海に沈む夕日は圧倒的に美しく、刻々と色を変える空と海をのんびり眺める時間は、宿泊者の特権といえるだろう。15歳以上限定、大人のための五つ星ホテルだ。
自分に合った楽しみ方を
一度は見てみたい世界の絶景はたくさんある。
宿泊をして絶景を楽しむメリットは、時間とともに表情を変える自然の美しい姿を存分に楽しめることだ。絶景を「見る」だけではなく、そこに滞在して体感する旅が今後増えていくのではないだろうか。(提供: 百計オンライン )
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