Wealthfront、Bettermentなど代表的な4つのロボット・アドバイザーが、人間のファイナンシャルアドバイザーと対決した。
米金融メディア、マーケット・ウォッチの企画で、顧客の設定は「定年退職後のために4万ドル(約425万8400円)の資産運用を検討している、年収4万6000ドル(約489万7160円)の35歳の米個人投資家」だ。
ロボアドが総体的に低リスクでバランスのとれた投資を勧めているのに対し、顧客の年齢や所得といった背景を考慮にいれ、リターンを重視しているファイナンシャルアドバイザーもいるようだ。
ロボットのイチオシは外国株、人間は米国債
ロボット・アドバイザー(ウェルスフロント、ベターメント、シュワブ・インテリジェント・ポートフォリオズ、フューチャーアドバイザー)が勧める投資バランスの平均は、「米国債35.4%」「債券16.15%」「外国株37.2%」「その他(REIT、ETF、現金)11.28%」。
ファイナンシャルアドバイザー(ギャレット・プラニング・ネットワーク、ORRファイナンシャル・プラニング、バッキンガム・アセット・マネージメント、ANXYプラニング・ネットワーク)は、「米国債51.93%」「債券23.95%」「外国株23.63%」「現金2%」を勧めている。
アドバイザーのうち2人は「若くて収入が安定している」という点に重点を置き、多少のリスクをいとわない米国債最高62.2%を提案。
またその他のカテゴリーをポートフォリオに組み込んだのはただ1人。対するロボットは不動産を中心に構成している。
米労働省の報告によると35歳の年齢層の平均年収は4万6000ドル(約489万7160円)、貯蓄額は4000ドル(約42万5920円)だ。定年後の生活を考慮した場合、この年代の理想貯蓄額は年収と同等とされているが理想と現実は180度異なるようだ。
そうなるとロボアドの安心型投資に依存するよりも、アドバイザーのリスク投資を選んだほうが正解といえるかも知れない。
この例が示しているように、アドバイザーは個人の背景を考慮したアドバイスができるという点で非常に有利だろう。
しかしそれだけにプラン料の目安が400ドルから1800ドル(約4万2592円から1万91772円)と、無料あるいは投資額の最高0.5%でアドバイスを提供しているロボットアドバイザーよりも、大幅に跳ね上がるのはいうまでもない。( FinTech online編集部 )
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