投資信託にはかわいい名前のモノもあるって知っていますか?今回は、DAILY ANDSのサイト名にちなみ「杏」が入った「杏の実」を取り上げ、どのような商品なのか、また人気はどうなのかを簡単に紹介します。投資家はこのようなかわいい名前の投資信託について、どのように思っているのでしょうか。

「杏の実」とは

「杏の実」とは、「ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン(毎月分配型)」の投資信託の愛称で、大和証券投資信託委託が運用しています。設定日は2003年6月13日、信託期間は無期限です。

この投資信託は、オーストラリア・ドル建ておよびニュージーランド・ドル建ての公社債等に投資しています。公社債等の格付けは、取得時に「AA格」相当以上とすることを基本としており、毎月15日に決算を行い、収益分配方針に基づいて収益の分配を行うというものです。

「杏の実」という名前の由来は、

①あんず→Australia(オーストラリア) New Zealand(ニュージーランド)の頭文字ANZ

②み→毎月1回決算を行い、収益分配方針に基づいて収益の分配を行うこと

から来ているようです。


「杏の実」って人気はあるの?

モーニングスターによると、「杏の実」の2016年5月24日現在の純資産額は4104億1700万です。これは、DC(確定拠出年金)、SMA(ラップ口座)を除くと、純資産10億以上のファンドファンドのなかでも20位で、「杏の実」は人気のある商品となっています。

ちなみに「杏の実」の基準価格は、5,526円(2016年5月24現在)で、直近5回(2016年1月〜5月)の分配金の金額は40円です。

分配金は預貯金の利息とは異なり、投資信託の純資産から支払われますので、分配金が支払われると、その金額分、基準価格は下がります。また、分配金は、計算期間中に発生した収益(経費控除後の配当収益および評価益を含む売買益)を超えて支払われる場合があります。その場合、当期決算日の基準価格は前期決算日と比べて下落することになります。

また、分配金の水準は、必ずしも計算期間におけるファンドの収益率を示すものではないのです。

投資家はかわいい名前の投資信託をどうみているのか

投資家は、かわいい名前の投資信託について、難しい名前よりも親しみやすいとは感じているのは事実です。また、「ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン(毎月分配型)」と長い正式名称で言うよりは、「杏の実」と言うほうが言いやすいので愛称で呼んでいるというのもあります。覚えやすく、かわいい言葉なので気軽に使えるのでしょう。

しかし実際は運用成果の方が重要なので、名前がどうのこうのよりは実績が大事だと感じています。大事な資金を運用しているのですから、当然と言えば当然ですよね。

見た目だけじゃなく中身も把握しよう

実際に、投資信託にもかわいい名前の商品はあるのです。確かに、かわいい名前の投資信託は、親しみやすく呼びやすいと思います。

忘れてはいけないのは、投資家は名前だけで投資をしているわけではないということ。しっかりと中身を把握して実際の運用成果をみていきましょう。

ともモン
証券会社で19年勤務。証券外務員一級、ファイナンシャル・プランニング技能検定2級。得意分野は証券での資産運用と退職金の運用について。現在は一児の母として育児に奮闘中。

(提供: DAILY ANDS

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