英国がEUからの離脱を決めた先月24日に一時99円を付けるなど大きく円高が進んだドル円は、先週の米雇用統計の発表後に再び100円を割り込むなど100円前後での円高が続いてきました。
しかし、欧米やアジアの株高や経済対策への期待などからリスク回避姿勢が大きく後退するなか、昨日のニューヨーク時間にドル円は一時105円手前まで円安が進む場面もみられました。
そこで、今回は業績予想のドル円の想定レートを110円に置く企業が多いなか、105円と足元のドル円のレートに近い水準に置いている企業で、上値余地の大きそうな銘柄をピックアップしてみました。
例えば想定レートを105円に置きながら増益を見込んでいる東レ <3402> やコニカミノルタ <4902> 、ホンダ <7267> では目標株価コンセンサスが株価を2-3割程度上回っています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券
シニア・マーケットアナリスト
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