北海道産ブランド牛は、赤身肉や熟成肉を味わう
北海道には知床牛、白老牛、十勝和牛、ふらの和牛といった数多くのブランド牛があります。ブランド牛というと、霜降りの肉で口当たりの良い脂質が有名です。しかし今、低脂肪高タンパクの赤身肉や、肉の旨味を引き出した熟成肉が人気なのをご存知でしょうか。
熟成肉とは、ねかせることで旨味を増やした肉のことです。温度・湿度を調節した環境でねかせることで、肉の中の酵素がタンパク質を分解してくれます。その結果、タンパク質が旨味成分のアミノ酸に変化します。高価な調味料を使っても出せない深い味わいとなるのです。
北海道では店内に熟成庫を持つお店も増えており、その土地でしか食べられないブランド牛の熟成肉料理に注目が集まっています。
北海道スイーツは、ケーキもアイスもパフェも
新鮮な乳製品が手に入る北海道では、スイーツも侮れません。生クリームやアイスなど、しぼりたての生乳をつかった乳製品が気軽に味わえます。
他にも、ケーキ作りに欠かせない小麦粉、体を温める糖として注目される「てんさい糖(ビート)」、和菓子になくてはならないあんこの原料である小豆など、スイーツ食材に事欠きません。人気のケーキショップの商品を月替りで提供してくれるお店もあり、地元民だけでなく観光客にも人気です。
ブランド米だけなく、酒米も進化中の北海道米
「ゆめぴりか」や「ななつぼし」に代表される北海道米ですが、実は酒米も作っています。北海道の酒米では「吟風(ぎんぷう)」や「彗星(すいせい)」が有名です。酒米は食米とは違い、タンパク質が少なく大きな粒であること、心白(米の芯にある白濁部分)があることが条件です。
タンパク質が多いと苦味エグみが強く出ます。そのため、タンパク質が多く含まれる外側部分を削る必要があり、必然的に大きな粒であることが求められます。また、心白は食米には見られない特徴で、ここでお酒を作るための麹菌が繁殖します。
雪のドームの中で清酒を絞る蔵があったり、流氷を溶かした水で作られたものなど、北海道ならではの一風変わったお酒もあります。地酒の飲み比べを出来るお店もあり、お酒が好きなら一度は行ってみたいものです。
北海道の美味しいものを紹介しましたが、まだまだ魅力的な食材がたくさんあります。また、そんな食材に工夫を凝らして提供してくれるお店も多くあります。北海道に行くときは、観光客だけでなく地元の人に人気があるお店を探して開拓してみるのもいいかもしれません。(提供: nezas )
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