ストレスはこまめに発散すべし

3つ目は「サードプレイスの確保」である。サードプレイスとは、自宅(ファーストプレイス)と職場(セカンドプレイス)とは別の、心地の良い第3の居場所を指す。近所のカフェでも、行きつけの居酒屋でも、地域の交流サークルでも構わない。自分が気軽に通えて、利害関係なく安心して過ごせる場所を是非とも確保すべきだ。

というのも、先に挙げた2つをどれだけ実践しても、ストレスをゼロにすることは不可能だ。人にはストレス許容量があり、それを超えれば感情のコントロールは難しい。ストレスを放置しため続ければ、いずれはキレたり心を病んだりと、何らかの問題を抱えることになる。

だからこそ、ストレス発散の場として、サードプレイスを持つことがとても重要になる。安心できる環境で、誰に気兼ねすることなく、伸び伸びと自分らしくいられる時間こそ、ストレスを発散し、心を癒すのに最適なのだ。

また活動拠点を3点にすることで、人間関係の濃度を薄めることができ、それぞれの居場所で程よい距離感の人付き合いがしやすくなるメリットもある。

私自身、ここ数年、地域のスポーツ交流コミュニティをサードプレイスとして利用しているが、感情は良い状態で安定しており、仕事も充実している。毎日でなくて良いので、時間を作って週に1度、月に1度でもサードプレイスでの心地よい時間を楽しんで欲しい。

いかがだろうか。1度に全ては難しいが、どれか1つでも取り入れれば大分変わるはずだ。「感情って難しい」と思われる方は、是非とも実践してみて欲しい。

藤田大介
DF心理相談所 代表心理カウンセラー この筆者の記事一覧