それでは、「世界で暮らしやすい都市ランキング」トップ10を見ていこう。

世界で暮らしやすい都市ランキングトップ10

10位:ハンブルク(ドイツ)95.0

9位:ヘルシンキ(フィンランド)95.6

8位:オークランド(ニュージーランド)95.7

7位:パース(オーストラリア)95.9

5位:アデレード(オーストラリア)96.6

5位:カルガリー(カナダ)96.6

4位:トロント(カナダ)97.2

3位:バンクーバー(カナダ)97.3

2位:ウィーン(オーストリア)97.4

1位:メルボルン(オーストラリア)97.5

オーストラリアのメルボルンは6年連続で首位を獲得した。オーストラリアからは、アデレードとパースの合計3都市がトップ10入り。カナダからも3都市が選ばれている。過去5年間の推移を見たが、常連だったシドニー(豪)とハンブルク(独)の入れ替え以外に、大きな変化はなかった。

政治面での安定性も評価に反映

創造性をもって生活できる環境には、政治面での安定性も大きなカギを握っている。政治的、あるいは宗教的暴力の象徴であるテロリズムの危険にさらされている都市は、決して住みやすいとはいえないはずだ。

シドニーが圏外に姿を消した背景にも、2014年のカフェ立てこもりテロがあり、そうした観点から考えると、米国や欧州の主要都市があまりランクインしていないのも納得がいく。

ランキングの最低位10都市では、ウクライナのキエフ、カメルーンのドゥアラ、ジンバブエのハラレなど、テロや犯罪が連日のように報道されている都市ばかりだ。評価点では「安定性」が10点という都市もある。(ZUU online 編集部)