クックパッド

料理レシピサイトを運営するクックパッドが6月6日に2014年4月期の業績発表を行いました。売上高6,572百万円、営業利益3,132百万円、経常利益3,147百万円、当期純利益1,868百万円となっています。純利益は単独決算だった前の期と比べ16%増えており、過去最高を更新しています。プレミアム会員数(有料会員)が順調に増えており、2014年4月期では130万人を突破しました。また、広告事業も売り上げを伸ばしています。続く2014年12月期決算(9ヶ月)では、営業利益ベースで前期同時期を上回る見込みであり、配当性向も20%を目安とするとしています。

クックパッドが好業績を維持しています。その領域は料理レシピサイトだけにとどまらず、今やスーパーの特売情報提供、ダイエット、料理教室、家計簿にまで広がります。今後も流通業者やメーカーとの連携も考えられ、クックパッドが成長することで他企業にもその好業績の恩恵がありそうです。今回、クックパッドに関係すると思われる3銘柄を挙げてみました。キッコーマンは醤油、キューピーはマヨネーズを主力として扱っており、これらは料理には欠かせない調味料です。クックパッドでのレシピ数が増えれば増えるほど恩恵を受けることができるのではないでしょうか。また、ニフティは2012年10月にクックパッド、三菱商事などとともに手を組み、スーパーの特売情報である「シェフモ」と「クックパッド」を連携させています。クックパッドの会員増加がシェフモにもプラスに働く可能性は非常に高いです。

キッコーマン< 2801 >
醤油では最大手のメーカーであり約3割のシェアがあります。デルモンテ加工食品のアジア商標権を所有している企業でもあります。クックパッドの世界展開が軌道に乗れば、醤油の消費が海外でもさらに伸びる可能性があるかもしれません。

キューピー< 2809 >
マヨネーズが定番商品であり、その他にもドレッシングなども扱う。マヨネーズを料理にアレンジして使うことも多く、クックパッドにおけるレシピ数の増加、会員数の増加に伴い、キッコーマンと同様に消費量が増える可能性があります。

ニフティ< 3828 >
富士通子会社のネット接続企業です。個人向けネット接続の落ち込みを法人向けでカバーしようとしていますが、その他にも特売情報サイト・シェフモなど新規サイトを立ち上げ、新たな収益源を確保しようとしています。

クックパッドとの連携はシェフモの利用者数を押し上げる効果を期待でき、今後の会員数の伸び、また新たなサービスでの連携にも期待したいところです。

photo credit: cookpad via flickr cc