世界各国の富裕度を測る「ワールド・ウェルス・レポート2016」が発表され、日本は世界で6番目に裕福な国であることが判明した。「世界一の経済大国」を自負する米国は堂々の2位。3位は金融産業大国として知られる英国という結果になった。

この調査は大手国際金融グループ、ドイツのアリアンツが、各国の不動産以外の個人資産と人口に基づいて算出した「国民の実質的な豊かさ」を表したもので、従来の国が保有する資源や事業などを中心とした「国の豊かさ」とは異なる点が興味深い。

不動産価格は各国によって変動が大きく、資産総額を不自然に押し上げる、あるいは押しさげる要素が強いため、今回の評価基準から削除された。

首位のスイスを始め相対的に欧州国が目立つが、アジアからは台湾とシンガポールもトップ10にはいっている。

かつて「アジア一の富裕国」といわれた日本国民の富が年々後退しているのに対し、富裕層が増加傾向にあるアジア圏では多くの国の個人資産が着実に成長している。

欧州圏ではスイスがいまなお、世界の資産の中心地として健在。北欧三カ国の豊かさもさることながら、フランスやドイツといった欧州国が、2008年の経済危機以降長い年月を経て個人資産を回復させているのがわかる。

富裕層では無敵のスイス 日本もアジア1位を維持

20位 フィンランド
19位 アイルランド
18位 ドイツ
17位 オーストリア
16位 フランス
15位 イタリア
14位 オーストラリア
13位 ニュージーランド
12位 イスラエル
11位 カナダ

10位 シンガポール
9位 オランダ
8位 台湾
7位 デンマーク
6位 日本
5位 ベルギー
4位 スウェーデン
3位 英国
2位 米国
1位 スイス

(ZUU online 編集部)