社会保険料の取り扱いは?

現物給与にかかる社会保険料の取り扱いは、どうなっているのでしょうか。健康保険や年金をはじめとする社会保険は、社員が得た給与などの「報酬」をすべて合算して算出します。この報酬には、食事や住宅などの現物給与も含まれるため、社員寮についても社会保険料は課せられるので注意しましょう。

社会保険料の算出方法ですが、これは地域によって異なります。というのも、算定上の現物給与の金銭価値については、「厚生労働大臣が定める現物給与の価額」という基準により、この価額が都道府県別に分けられているからです。

たとえば、東京都でいうと、「畳一畳につき2,400円」と定められています。仮に、6畳一間の部屋に住んでいるのであれば、給与としての社員寮は2,400円×6=1万4,400円と換算されます。この価額は都心に近いほど高く、地方へ行くほど安くなります。同じ広さの寮に住んでいても、地方で勤務しているビジネスパーソンの方が、社会保険料上はお得といえるのです。

社員寮が「給与」であることを周知する

会社が所有する社員寮は、福利厚生として強い魅力を持つ制度です。就職活動中の学生にとっても、「社員寮の有無」が企業を選ぶポイントの一つとなるかもしれません。

社員寮とは給与の一形態であり、税金や社会保険料が課せられることは、入社に際してきちんと説明しましょう。単なる「お得な住居」ではなく、「税金がかかる」という認識が、必要不可欠なのです。(提供: フクリ!

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