キャンドゥ,100円均一ショップ
(画像=Webサイトより)

相次いで台風上陸に見舞われた今夏は、小売業にとっては客足が遠のく大打撃となった上、「爆買い」に象徴さえた訪日外国人の購買力にも陰りが見え始め、個人消費には勢いが見られないが、100円均一ショップを展開するキャンドゥ <2698> が奮闘している。

2016年11月期第3四半期連結決算では、純利益が前年同期比85.9%増の8億4000万円と大幅な増益となり、デフレマインドが消費者の間に広がりつつあるなか、その存在感を示した。

通期業績予想も上方修正

同決算の詳細をみると、売上高が前年同期比5.3%増の512億7300万円、営業利益は同68.5%増の17億9300万円となった。

天候不順などで個人消費が回復感に欠けるなか、好調な業績を維持した。この結果を受けて、16年11月期通期予想を上方修正し、営業利益を23億9000万円(前回予想17億5500万円)、経常利益24億9000万円(同19億600万円)、純利益10億3000万円(同7億7900万円)にそれぞれ引き上げた。

8月は台風の影響で、既存店の売上高が前年同月比で1.5%落ち込んだが、9月はやや持ち直し、同0.5%減までの水準になり、足元では客足も戻りつつあり、業績の修正に至った。