銀座シックス
(画像=Webサイトより)

松阪屋銀座店跡地に2017年4月20日に、高級ブランドを中心とした複合商業施設「GINZA SIX(ギンザシックス)」がオープンすることが決定した。銀座で最も歴史のあった松阪屋銀座店が閉店してから3年余り。数々の流行を生み出し、時代をリードしてきた銀座に大きな変革がもたらされようとしている。

参入ブランドは旗艦店クラスが中心

GINZA SIXは、J.フロントリテイリング <3086> 、森ビル、LVMHグループ、住友商事 <8053> の4社が中心となって進めている銀座6丁目再開発プロジェクトの目玉。この施設は、地上13階、地下6階で延床面積は14万8700平方メートルに及び、旧松坂屋銀座店の跡地に、周辺の2街区を合わせた銀座エリアで最大の複合商業施設となる予定だ。

基本設計と外観のデザインはニューヨーク近代美術館などを手掛けた谷口吉生氏、高さ約56メートルの施設内の共有部分は吹き抜け構造となり、開放感あふれるスペースには草間彌生氏がオープニングアーティストとして抜擢された。外国人観光客が多く訪れることから、1階には観光バスの乗降車スペース、観光案内所、チケット発見ブースなどを配置するほか、3階には能楽堂も入り、屋上庭園も整備も進んでいる。初年度は600億円の売上高、2000万人の来館者数を見込む。

注目が集まる商業施設エリアには、国内外240のテナントが入居する見通しで、その半数以上が旗艦店として進出し、充実した品揃えと広い店舗スペースを確保するという。銀座中央通りに面する路面店には、「フェンディ」「ヴァレンティノ」「ヴァンクリーフ&アーペル」「サンローラン」「セリーヌ」「ディオール」のヨーロッパ高級ブランドが立ち並び、このうち、ディオールは5層構造の内装で、アジアで初めてとなる「ディオール メゾン」を展開する。また、イタリアの宝飾品ブランド「ミミ」など11ブランドが日本初出店としてGINZA SIXに登場する。