10月24~28日の東京株式市場は堅調だった。週後半にかけて1ドル=105円台まで円相場が下落したことにより、輸出関連株などに買いが広がった。
3月が決算期の企業が、9月中間決算を相次いで発表している。この際に、想定為替レートを1ドル=100円付近に修正した企業が出てきている。市場参加者には、為替が円安方向に振れた場合に、業績予想を上方修正する企業が増えるとの期待が膨らみつつあるようだ。
目先的にはFOMC(米連邦公開市場委員会)や米雇用統計といったイベントを控えており、強気の買いが今後も続くか注目される。
東証1部「信用買い残増加」上位10社の顔ぶれ
それでは、今回は東証1部の「信用買い残増加」上位10社の顔ぶれを見てみよう。
(1)東芝 <6502> 4067万1000 +922万6000
(2)ガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765> 2919万6400 +540万5,800
(3)三菱自動車 <7211> 1041万8,800 +250万7600
(4)三井金属 <5706> 480万2000 +234万4000
(5)あおぞら銀行 <8304> 1157万9000 +185万7000
(6)鹿島 <1812> 791万5000 +182万5000
(7)ジャパンディスプレイ <6740> 2364万4500 +178万6900
(8)日本コークス工業 <3315> 472万0100 +176万7300
(9)大成建設 <1801> 1388万2000 +167万8000
(10)新生銀行 <8303> 793万2000 +146万3000
※銘柄、証券コード、買い残、前週比増の順。10月25日公表分。
信用取引の買い残・売り残データは、週末時点の数字が原則翌週火曜日に更新される。今回のランキングは、10月21日までの1週間に買い残が増えた順を示している。
この週は、日経平均株価が上昇し1万7000円台を固めた時期で、信用取引で人気のあった銘柄が並んでいる。