literacy
(写真=PIXTA)

突然ですが、あなたは自分が「お金について詳しい」と思いますか? 答えがイエスの方もノーの方も、自分のお金に関する知識がどの程度か知りたいと思ったことはないでしょうか。

実は、官公庁・日銀等で構成される金融広報中央委員会が実施している「金融リテラシー調査2016年」の5問のクイズに解答するだけで、あなたのお金に関する知識、理解度、「マネーリテラシー」のレベルを調べることができます。ぜひ挑戦してみましょう。

人生の3大費用は何? 金融トラブルの相談窓口は?

金融リテラシークイズ (「知るぽると」金融広報中央委員会より)

問1 家計の行動に関する次の記述のうち、適切でないものはどれでしょうか(20点)。

1. 家計簿などで、収支を管理する
2. 本当に必要か、収入はあるかなどを考えたうえで、支出をするかどうかを判断する
3. 収入のうち、一定額を天引きにするなどの方法により、貯蓄を行う
4. 支払いを遅らせるため、クレジットカードの分割払いを多用する
5. わからない

問2 一般に「人生の3大費用」といえば、何を指すでしょうか(20点)。

1. 一生涯の生活費、子の教育費、医療費
2. 子の教育費、住宅購入費、老後の生活費
3. 住宅購入費、医療費、親の介護費
4. わからない

問3 金利が上がっていくときに、資金の運用(預金等)、借入れについて適切な対応はどれでしょうか(20点)。

1. 運用は固定金利、借入れは固定金利にする
2. 運用は固定金利、借入れは変動金利にする
3. 運用は変動金利、借入れは固定金利にする
4. 運用は変動金利、借入れは変動金利にする
5. わからない

問4 10万円の借入れがあり、借入金利は複利で年率20%です。返済をしないと、この金利では、何年で残高は倍になるでしょうか(20点)。

1. 2年未満
2. 2年以上5年未満
3. 5年以上10年未満
4. 10年以上
5. わからない

問5 金融商品の契約についてトラブルが発生した際に利用する相談窓口や制度として、適切でないものはどれでしょうか(20点)。

1. 消費生活センター
2. 金融ADR制度
3. 格付会社
4. 弁護士

クイズの解答

問1 (20点)……4 支払いを遅らせるため、クレジットカードの分割払いを多用する

クレジットカードの分割払いを利用すると手数料(金利)が発生してしまいます。支払いを遅らせるために分割払いを多用することは適切ではありません。家計の収支だけでなく、普段使うクレジットカードに関する知識も知っておきましょう。

問2 (20点) ……2 子の教育費、住宅購入費、老後の生活費

一般的に子の教育費、住宅購入費、老後の生活費の3つが「人生の3大費用」と言われています。3大費用と言われるほど大きな費用がかかるので、あらかじめしっかりとした資金計画を立てておく必要があります。

問3 (20点) ……3 運用は変動金利、借入れは固定金利にする

金利が上がっていくときには、運用収入も増加します。運用は変動金利にすることが適当です。借入れについては、コストが増加するため、固定金利にすることが適当です。金利の知識を正しく理解し、変化に速やかに対応することで運用収入を増加させ、借入コストを減少させることが期待できます。

問4 (20点) ……2 2年以上5年未満

「72の法則」という、お金が2倍になる年数がすぐにわかる便利な計算式があります。

「72÷金利≒お金が2倍になる年数」

この算式に当てはめて計算すると、「2年以上5年未満」と簡単に計算することができます。この計算式を覚えておくと、借入の際や投資の際の複利計算において、何年でお金が倍になるかがいつでも簡単にわかるようになります。

問5 (20点) ……3 格付会社

格付会社は、金融商品または企業・政府などの信用状態について評価(等級:信用格付け)を付与する企業です。金融トラブル時に相談する窓口ではありません。金融商品について不測のトラブルが発生した時に備えて、相談先は覚えておきましょう。

平均点は52.2点 男性のほうが女性より少し上

100点満点中あなたは何点だったでしょうか。このクイズの実施主体である金融広報中央委員会(金融リテラシー調査2016年)が2万5,000人の解答を集計した結果、今回のクイズの平均点は52.2点でした。男女別では男性が53.6点、女性が50.8点です。

3問(60点)以上正解した方は、平均よりマネーリテラシーが高いと言えます。正解数が2問(40点)以下の方は、これを機会にマネーリテラシーを身に付ける努力も必要ではないでしょうか。(提供: お金のキャンパス

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