早いもの勝ちの世界
ブロック・トレーディングが行われる株式の中には新株もありますが、実際は既に市場に出回っている株式の方が多い傾向にあります。後者の場合、仲介者が購入時の適切価格を予測できるため、後はその金額で購入できるかどうかの交渉次第です。ブロックを買い取ってしまえば転売価格は仲介者が勝手に決められます。ですから、通常の取り引きより仲介者の力が強くなります。しかも、新規株公開時と違って早いもの勝ちのため、ブロック・トレーディング時はお祭り騒ぎになります。
ブロック・トレーディングは極秘裏に進められるため、よく情報を聞き出し、他人に知られない様に取り引きしなければなりません。万が一、販売側から購入しようとしている情報がばれてしまった場合、必然的に第二・第三の仲介者が発生するため、最初の競争が一層激しくなる様です。最初に買い占めるまでが大変ですから、常に様々な事態に備えて色々な情報を仕入れておくべきです。ただし、あまり閉鎖的に行われる場合、インサイダー取引と認定されるケースもあるため、ある程度は行われる企業が分かると思います。
失敗すると多額の損失を被るリスクも
ブロック・トレーディングでは販売側から同一の株式を大量に購入するため、その株式を購入者に転売できなければ話になりません。万が一、不人気な株式を買い占めてしまった場合、大変なリスクを伴いますから、購入する前によく確認しておく必要があります。一番避けなければならないのは株式購入直後に置ける販売側企業の倒産です。当然、一瞬にして買い占めた株式が紙切れになってしまいます。また、どれぐらいコネがあるかも重要です。すぐに確実に転売できるだけのコネを持っていれば、少しばかり低いディスカウント率であっても当日中に転売できるため、ブロック・トレーディングに参入しやすくなります。