日本時間7月1日にサッカーワールドカップ2014ブラジル大会 決勝トーナメント、ドイツ対アルジェリア戦が行われ、2-1でドイツが勝利をおさめました。ドイツは1次リーグG組を1位通過、アルジェリアはH組を2位通過でした。ドイツは過去3回優勝。もしこのままドイツ優勝で熱くなる銘柄はどこでしょうか?
ドイツ優勝と株式動向・銘柄の仮説
ドイツは出場回数16大会連続18度目、FIFAランク2位(2014年6月5日現在)、優勝3回(54、74、90年)、前回大会は3位でした。6月10日、米金融大手のゴールドマン・サックスが、ブラジルがアルゼンチンを3-1で下して6度目の優勝を果たすと予想していいます。優勝確率は、ブラジル48.5%、アルゼンチン14.1%、ドイツ11.4%でした。このゴールドマン・サックスの予想ですが、いまのところ、いい線を いっています。1次リーグC組において、1次リーグ突破の確率が、ギリシャ60.6%、コロンビア59.7%、コートジボアール45.9%、日本33.8%としていました。コロンビア1位、ギリシャ2位の結果となりましたが、結構当たっています。 サッカーだけでなく、ゴールドマン・サックスによる株価予想も当たるといいですね。
さて、優勝候補3位のドイツが、もしも優勝すれば、株式市場はどのような動きになっていくのでしょうか?ドイツ国民の気持ちが優勝で高揚し、ビールを飲み、その他個人消費が伸びるということもあるかと思いますが、ドイツ株式市場については、DAX構成銘柄のひとつであるスポーツ用品大手の独アディダスの株価が上昇する期待があります。ドイツが優勝すれば、素直に、アディダスのサッカー用品が売れていくと予想されるからです。
過去のドイツ優勝と株価動向
ドイツが優勝した1974年、ドイツの株価指数は決勝戦1か月後5%上昇しました。また、同じく、ドイツが優勝した1990年には、ドイツの株価指数は決勝戦1か月後4.2%上昇しました。ただし、年間では、1974年は前年比15%下落、1990年は18%上昇となっています。サッカーワールドカップで優勝後、短期間株価は上昇する可能性はあります。一方で、株価変動の要素の内、サッカーワールドカップの要素はごく一部に過ぎませんので、数か月も優勝の効果は続かないと思われます。