英EU離脱やトランプ大統領の誕生など“想定外”のイベントが発生した2016年。2016年の予想は“ほとんどが外れた”とは言え、専門家の見方は気になるところであり、中でも著名投資家の発言となれば尚更だ。著名投資家は2017年をどう見ているのか、見解をまとめてみた。
“神様”バフェット氏は来年を楽観視
“投資の神様”ウォーレン・バフェット氏は、大統領選挙中は民主党のヒラリー・クリントン候補を支持し、共和党のドナルド・トランプ候補を厳しく批判していたが、選挙後に「トランプ氏勝利でも株式相場の見通しはなお明るい」と述べており、2017年の株式市場を楽観視している模様だ。
ただし、トランプ次期大統領の通商政策には懸念を表明しており、中国やメキシコに関税を課すことにつては「良からぬ考えだ」と眉をひそめている。とはいえ、「選挙戦中の公約が選挙後に実施されないことは多々ある」とも述べており、「景気の後退を引き起こすような政策が実施されることはない」としていることから、トランプ次期政権が“現実路線”に転じることに期待を寄せている様子がうかがえる。