2016年最も海外からの訪問者が多かった3都市は、バンコク、ロンドン、パリであることがわかった。
日本からは東京(9位)と大阪(17位)がトップ20にランクイン。同じ日本の大都市だが、訪問の目的やピーク時期はかなり異なる。ビジネスを目的とした訪問者の割合は、東京が27.5%であるのに対し大阪は12%。東京を訪れる訪問者数のピークは4月・7月・10月、大阪は7月・8月となっている。
両都市ともにショッピングを楽しむ訪問者も多く、滞在費の43%以上が買い物に消費されている。大阪は訪問地として世界一急速な成長を遂げており、CAGR(年平均成長率)は24.15%と5位の東京(18.48%)を大きく上回っている。
このレポート(Global Destination Cities Index)を作成したマスターカードは、大阪の急成長が特に中国を含む近隣国からの訪問者を誘致する、戦略のたくみさに起因するものと分析している。次いで中国の成都市(20.14%)、アラブ首長国連邦のアブダビ(19.81%)などもCAGRが高い都市として挙げられている。
ビジネス訪問として人気の年は上海(54.6%)、パリ(29.7%)、ミラノ(27.2%)だ。