世界130カ国で利用可能な海外送金チャットアプリ「Moneymailme」に、世界初のビデオ機能が追加された。無機質になりがちな送金プロセスだが、お互いの顔を見ながらの会話を可能にすることで、送金する側と受け取る側の温かみを添えるというコンセプトだ。

マルチ通貨対応のリアルタイム送金が可能なうえ、手数料無料という点でも評価が高い。

イヴァスクCEO「ビデオ送金がモバイル決済の未来」

2015年にサービスを開始したMoneymailmeは、SNSを利用したソーシャルマネー・アプリだ。スマホなどのデバイスにアプリをダウンロードし口座開設しておくだけで、VISAとマスターカードのネットワークをとおして世界中に送金できる。

Moneymailmeがウェブサイト上に掲載している情報によると、送金完了までの所要時間はわずか数秒。取引の際に銀行口座情報を含む個人情報などを開示することなく、安全性もにも十分な配慮がなされている。

マルチ通貨対応なので面倒な為替変換の手間も不要。自分の口座への入金に2.5%の手数料がかかる以外、すべてのサービスが無料という点も嬉しい。通常の国際送金には非常に高額な手数料が課されるが、そうした「不公平性」の常識を打ちやぶることで消費者の負担を軽減する狙いだ。

この便利でお財布に優しいソーシャルマネー・システムに、メッセンジャーなどでおなじみのビデオ通話機能がプラスされた。国際送金取引の9割が家族間で行われており(世界銀行調査)、日常的にSNSで連絡を取り合っているという事実からアイデアを得た新サービスだ。

4Gスマホが主流になった近年、ミハイ・イヴァスクCEOはビデオ送金にモバイル決済の未来を見いだしている。2020年までには全モバイルデータの75%が動画、60%がビデオ通話になると予想されている。( FinTech online編集部

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