インド・ステイト銀行(SBI)は2月24日、5社の提携銀行の合併を規制当局に申請した。

この合併により資産基盤37兆ルピー(約63兆円)、支店22万5000軒、ATM5万8000台という、インド史上最大規模の総合銀行業務組織が誕生することになる。統合は4月1日予定。

SBIバタチャリア会長「国際銀行トップ50に成長したい」

吸収合併されるのは、ビーカーネール・アンド・ジャイプル・ステイト銀行(SBBJ)、マイソール・ステイト銀行(SBM)、トラヴァンコール・ステイト銀行(SBT)、パティヤーラー・ステイト銀行(SBP)、ハイデラバード・ステイト銀行(SBH)の5社。

エコノミック・タイムズ紙などの報道によると、4月1日以降、これら5社の取締役会や従業員はSBIに移行。SBBJ、SBM、SBTの上場は廃止され、SBPおよびSBHには異なる吸収案が適用される。株式交換や現金支出は一切行われない。合併完了は2018年度を予定している。

SBIは2008年にサウラーシュトラ・ステイト銀行、2010年にインドール・ステイト銀行を買収。現在世界36カ国に1万6500店舗を所有する巨大金融組織に成長している。

1806年、カルカッタ銀行として設立されたSBIは、1809年にベンガル銀行に改名。1955年に国有化されたのを機にSBIとして生まれ変わった。株式の6割をインド連邦準備銀行が保有している。

ネットワーク範囲の拡大、サービス向上など、顧客にとっては歓迎すべき動きとなるだろう。

SBIのアルンダティ・バタチャリア会長は事業規模の拡大をとおし、国際銀行トップ50入りを目指す意向を表明している。(ZUU online 編集部)

※訂正とお詫び
タイトル及び本記事中、合併後の資産が「4000兆円」との記載に誤りがありましたので一部文章を修正しております。これらをご報告するとともに、誤りの訂正につきまして関係各位にお詫び申し上げます。