シャキッと起きて朝から仕事がはかどる人と、寝起きが悪く朝にボーッとして仕事が進まない人とでは、仕事の効率に圧倒的な差がつくことは言うまでもない。では、爽やかに目覚めるにはどうすればいいのか? ここでは、仕事のできるビジネスパーソンに“爽やかに目覚められる腕時計”として注目されるスリープトラッカーなどを紹介しよう。

なぜ爽やかに目覚められないのか?

朝、目覚ましアラームでなかなか起きられず会社に遅刻してしまう。あるいは、なんとか起きることはできても、午前中ずっと体が重く、頭がボーッとしてしまう人は少なくない。深酒をしたわけではなく、それほど睡眠不足というわけでもないのに、なぜこうなってしまうのか? その理由は睡眠リズムにある。

睡眠時には普通、浅い眠りと深い眠りが周期的に訪れる。浅い眠りはレム睡眠(REM sleep)といい、体を動かす筋肉が緩んで休息している一方で脳は起きている。夢を見るのはこのレム睡眠のときが多い。

もう1つのノンレム睡眠(Non-REM sleep)は深い眠りの状態で、脳も寝てしまっているため、このタイミングで無理に起こされると寝ぼけてすぐに行動をとることができない。睡眠時間は十分なはずなのに、体が重くて頭がボーッとしてしまうのは、多くの場合、このノンレム睡眠のタイミングで目覚ましアラームが鳴っているのだろう。

「ほぼ目覚めている状態」でアラームが鳴る

爽やかな目覚めを得るにはどうすればいいのか? 睡眠の周期という考え方でいえば、浅いレム睡眠のタイミングで目覚ましアラームが鳴れば、スムーズに起きられることになる。そのときに助けになるのが、「スリープトラッカー」という目覚ましウォッチだ。

スリープトラッカーを普通の腕時計のように腕に装着して寝ると、睡眠サイクルを計測し、アラームをセットした直前の時間帯のうち、眠りの浅い目覚めるタイミングを判断してアラームを鳴らす。

たとえば、7時にアラームをセットし、時間帯を20分に設定すると、スリープトラッカーは6時40分から睡眠サイクルのトラッキング(モニター)を開始し、7時までの間の眠りの浅いタイミング、つまり、「ほぼ目覚めている状態」を見つけて、アラームを鳴らしてくれる。

場合によっては、7時に起きたいと思っていても、6時50分にアラームが鳴ってしまうかもしれない。そんなとき、いつもの習慣で「もう少し眠りたい」と布団に潜ってしまいそうになるが、思い切って起きてみると、すっきり起きられるはずだ。

アラームは音声アラームがバイブレーション、あるいはその両方を選ぶことができ、スヌーズ機能も備わっている。アラーム機能自体は普通の時計とそう変わらないが、眠りの浅いタイミングで、寝起きの爽快感は段違いのものとなる。その意味で、これは画期的な目覚ましウォッチといえるだろう。

スリープトラッカー付属の睡眠ソフトを使うと、自分の睡眠状態や睡眠の改善方法を知ることができる。毎日の睡眠データをパーソナルアカウントにアップロードすると、毎晩の睡眠の違いを比較でき、睡眠サイクルの特徴を知ることで、睡眠に関係する生活習慣の改善などに役立てられる。

正規代理店で購入すると30日間の全額返金保証が

現在、スリープトラッカーには色違いの3機種があり、液晶の周囲がシルバーでそのほかがブラックの「プロブラックシルバー」、液晶の周囲がシルバーでそのほかがホワイトの「プロホワイト」、全体が黒い「プロブラック」というラインナップになっている。定価はいずれも2万5180円(税込)。

量販店などでは2万円を切る価格で売られていることもあるが、それらは非正規品か並行輸入品であり、日本における正規代理店のウェザリー・ジャパンによる1年保証や保証期限後の修理費用の割引が適用されず、睡眠ソフトの使用もできない。ウェザリー・ジャパンでは並行輸入品や非正規品の修理自体は受け付けるものの、通常価格での対応となる。

また正規代理店で購入した場合、30日間の全額返金保証が付いている。効果には個人差があり、どうしても、それだけでは起きられなかったり、爽快な目覚めを得られなかったりする人が出てくる。その場合でも、全額返金保証が付いていれば安心だ。

より廉価な活動量計を活用するという手も

毎日、眠りにつく時間がほぼ決まっているなら、睡眠状態をトラッキングする機能のついた活動量計を購入し、浅い睡眠になる時間帯に手持ちのアラームをセットするという方法でも爽やかな目覚めを得られるだろう。

活動量計は安いもので2000円代、高いものでも1万円を少し超える程度なので、運動を日課にしている人は、運動と睡眠のトラッキングを兼ねられる機種を購入すると一石二鳥のメリットを得られることになる。

たとえば、Misfit社のRayという活動量計は、3軸加速度センサーにより、さまざまなスポーツの運動量を記録できるほか、睡眠の質と時間も記録できる。時計機能はないがクールなデザインは男性も女性も違和感なく付けることができ、また、iOS、Android OS対応の専用アプリとBluetoothでワイヤレスに同期できるという操作性の良さも魅力的だ。

これらのことから、睡眠を少し管理すれば起きられそうな人は、Rayなどの活動量計を活用し、それだとなかなかすっきり起きられそうもない人は、スリープトラッカーを正規代理店で購入して使用するのが、爽やかな朝を迎えるための最善の選択肢だといえるだろう。(ZUU online 編集部)