生命保険を見直したいときは、ぜひFP(ファイナンシャル・プランナー)に相談してみましょう。今回は、保険の見直しどきや見直し方、FPに相談するメリットやデメリットをまとめて紹介します。いざというときに十分な保障を受けられるよう、今から備えておきましょう。
生命保険の見直しどきはいつ?
生命保険の見直しどきについて、考えてみたことはありますか。生命保険は、人生のライフステージが変わるごとに見直す必要があります。その理由はライフステージによって、必要な保障や保障額が変わるからです。
まずは、就職したときが最初の見直しどきです。自分で生計を立てていく以上、病気やケガで入院して収入がなくなってしまった場合に備え、何かしらの保障が必要になります。
● 結婚
結婚したときは、自分に対する生活保障のほかに、配偶者のことも考えて保障を見直す必要があります。
● 出産
子供が生まれたときは、万一のときでも子供の教育資金を準備できるよう死亡保障額を増額したり、学資保険に加入したりすることを検討する時期です。
● 住宅購入
住宅を購入したときは、その後の生活にかかる住宅資金を用意する必要がなくなるので、生命保険も保険金額を減額し、保険料を安くできるチャンスがあります。
● 老後資金準備
子供が独立すれば、教育費の負担がなくなるため、老後の生活を支えるために役立つ保険に切り替えるなどの見直しをしましょう。
このようにライフステージに応じて生命保険を見直すことで、十分な保障が得られたり、保険料を安くできたりするなどのメリットがあります。
生命保険の見直し方とは
生命保険を見直すときは、すでに入っている保険の保障内容や保険金額、保険料などを確認しましょう。そのうえで保障を追加したいのか、保険料を安くしたいのかなど、見直しの目的を明確にします。
保障を追加したいときは、加入している保険を解約して新たに契約し直す以外に、特約を付け加えたり、保険金額を増額したりする方法もあります。反対に保障を減らして保険料を安くしたいときは、保険を解約する・特約を削除する・保険金額を減らすなどの方法があります。
もし、月々の保険料の負担の重さから解約を考えている場合でも、払済保険や延長保険に変更できる場合があります。払済保険は保険料の支払いを中止し、保険期間を変えずに保障を小さくする方法です。延長保険は保険料の支払いを中止して得られる解約返戻金を元に、死亡保障に限定された定期保険に加入する方法です。
自分が求める保障内容がしっかりわかったら、あとは保険会社や保険代理店などに相談してみましょう。
FPに保険を相談するメリットデメリット
生命保険の見直しを相談する相手として、保険会社や保険代理店のほかにFPに相談してみるのもおすすめです。FPの中には、銀行や保険会社に所属しているFPのほかに、特定の金融機関に所属していない独立系FPがいます。独立系FPに相談すると、特定の保険商品を販売する必要がないため、親身になって顧客のライフステージやニーズに合った保険を提案してくれることが期待できます。
FPは生命保険以外にも金融に関するさまざまな知識があるので、公的医療制度や遺族年金、税金の話も相談でき、お金について多方面でのアドバイスがもらえるでしょう。
デメリットとしては、FPの中にはご自身と相性の良くない方がいる場合もある、という点です。しかし、いざというとき頼りになる保険やお金についての話をするのですから、無料個別相談などの機会を通じ、親身に相談にのってもらえるFPを見つけるようにしましょう。
見直しどきを見極めて相談しよう
生命保険は、ライフステージが変わるときが一番の見直しどきです。長い人生の中に、見直しどきは何回もやってくるので、その都度見直しを行って、最適な保障を確保しておきましょう。
FPに保険の相談をすることで、個人個人にあった保険を提案してくれるほか、お金に関するさまざまなアドバイスが得られるため、ぜひ相談を検討してみてください。